アメリカ同時多発テロから13年の歳月が過ぎました。
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かつて世界貿易センタービルがそびえ立っていた場所では追悼式典が行われ、犠牲となった人たちの名前が一人一人読み上げられました。
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2001年9月11日、旅客機がイスラム過激派組織「アルカイダ」によってハイジャックされ、世界貿易センタービル、国防総省が攻撃を受けたアメリカ同時多発テロ。日本人24人を含む2983人の尊い命が奪われました。
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皆さんは、そのとき何をしていましたか?
ツインタワーに旅客機が衝突し、崩落する映像はテレビを通じて世界中に放送され、2億人が目撃したと言われています。
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私は当時、高校3年生でした。大学の推薦入試に合格し、テレビを見ながら、叔母と春から始まる新生活のことなどを話していたのを覚えています。和やかな談笑の最中に飛び込んできた世界貿易センタービルの衝撃的な映像。現実のものとは思えませんでした。
まだアメリカに行ったこともなく、社会人として働いた経験もない私には、不謹慎ですが、まるでパニック映画を見ているような、遠くの国で何か大変なことが起きているんだという認識しかできませんでした。
いつも通りに会社に行って働いていたら、突然、飛行機が突っ込んできて、当たり前の日常を失い、命を落とした多くの人たち。私が、被害者に思いを馳せて、テロというものの恐ろしさを理解できるようになったのは、恥ずかしながら、最近になってからです。
私は今、ニューヨークで働いています。オフィスも世界貿易センタービルのあった場所から近く、日に日に進んでいく再開発の様子を目の当たりにし、アメリカ同時多発テロのことが、身近なこととしてイメージできるようになりました。そして私が、犠牲者の方が命を落とした年齢に近づいたことも、昔よりイメージできるようになった理由の一つだと思います。
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9月11日は会社を出てから、空を見上げると、2本の光のタワーが天に向かってのびていました。
私が最近、骨身に沁みて思うことですが、アメリカで働くというのは決して楽なことではありません。犠牲者の中には、自分の夢を実現するため、必死に大学で勉強し、懸命に働き、やっと掴んだ仕事のために世界貿易センタービルにいた人も多かったでしょう。
少しの自信と大きな期待に押しつぶされそうになりながらキャリアを築いていた人、結婚したばかりの人、子どもができたばかりの人・・・今の私と同じような年齢、境遇のたくさんの人たちが、一瞬にして未来を失ったのです。
そう考えると、もうパニック映画のようにも、遠くで起きた悲惨な出来事のようにも感じません。
犠牲者一人一人に家族や大切な人たちがいて、その方達の喪失感は13年たった今も、そしてこれからもなくなることはないでしょう。亡くなってしまった方にはもう二度と会えないのです。
■世界貿易センタービルの現在
かつて世界貿易センタービルのツインタワーがそびえ立っていた場所は、現在、滝のように水が流れるモニュメント「メモリアルポンド」になっています。
会社帰りに行ってみると、9月11日ということで、特別にライトアップされていました。モニュメントのある広場は「メモリアルプラザ」と名付けられ、どなたでも無料で入ることができます。
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2つのモニュメント「メモリアルポンド」の間には、今年5月15日には「911メモリアルミュージアム」がオープン。
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アメリカ同時多発テロによる犠牲者を悼み、記録を後世に伝えることを目的に当時の衝撃を物語る様々な展示が行われています。
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私も7月に「911メモリアルミュージアム」を取材させていただき、ミュージアムの方にもお話をうかがうことができました。今月、「911トリビュートセンター」の取材をしてきました。
「911メモリアルミュージアム」は、アメリカ同時多発テロとはどういうものだったのかという事実を伝えることに主眼を置いた施設。「911トリビュートセンター」は、犠牲となった人々の遺族による「911家族会」によって運営されているもっとパーソナルな部分に主眼を置いた施設です。
長くなってきてしまったので、「911メモリアルミュージアム」や「911トリビュートセンター」については、また紹介しようと思います。
アメリカ同時多発テロのような悲劇を繰り返さないためにも、遠くの惨事としてではなく、一人一人が、いつ誰の身に降り掛かってもおかしくない出来事であり、平和を守っていくことが大切だと思えたら・・・私も911を忘れないでいようと思います。
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