今年も、ATASのレナード・H・ゴールデンソン劇場を会場に、地上波およびケーブル局が自慢の作品をひっさげて、根回しイベントが進行中です。
5月中旬までに参加して比較した2013年のイベントとの相違点を挙げてみました。
1)会場がFoxやユニバーサルなど、わざわざ出かけて行かなければならない日が増えて、参加を躊躇することが多々あった。
2)キャストはイベントが終わるとそそくさと退場し、レセプションで歓談する俳優が激減した。
3)番宣予算が激減したらしく、レセプションの食べ物の質/量ともにがた落ちした。(つまらない事と思われるかもしれませんが、食べるために参加する人も多いので、不平不満が聞こえて来ます)
4)招待状が葉書からメールに変身した。今年郵送されて来た招待状は8通のみ。
根回しイベントが、エミー賞受賞に繋がらないことは明白ですから、優秀な俳優に贈られるSAG賞の根回しイベントになってしまったように見受けました。
5月16日までに実施されたイベントの一覧表です。
2月6日 「ウォーキング・デッド」
3月26日 「Diners, Drive-ins, and Dives」
4月10日 「ブレイキング・バッド」
4月11日 「Turn」
4月15日 「ヴォイス」
4月28日 「Ray Donovan」
4月29日 「Masters of Sex」
「Louie」(NY)
5月1日 「Top Chef」
5月2日 「ホームランド」
5月6日 「Fargo」
5月8日 「New Girl/ダサかわ女子と三銃士」
5月12日 「Key & Peele」
5月13日 「Vikings」
5月15日 「アメリカン・アイドル」
5月16日 「Bonnie & Clyde」
今後、予定が入っているのは、
5月19日 「モダン・ファミリー」
5月20日 「Chopped」
5月22日 「Brooklyn Nine-Nine」
です。「マッドメン」は例年6月初旬と決まっていますが、今年で番組終了なので、最後のイベントを実施するのでしょうか?もう充分エミー賞を獲得したので、今年はパスするのでしょうか?キャストがまだ誰独りとしてエミー賞主演/助演男優、女優賞を手にしていないので、最後のイベントでアピールするに違いありません。
Food Networkの番組の中で、私が一番気に入っている「Diners, Drive-ins, and Dives (DDD)」の司会者ガイ・フィエリの裏話は充分に満喫しました。Food Networkの目玉番組は、局一番の人気者フィエリの全米食べ歩きシリーズです。ハンバーガー、バーベキューから、グルメ・ビストロ料理まで、国籍も由来も問わず、吟味した新鮮な材料を手間隙かけて調理し、安くて美味しい料理を提供する”庶民の味方”ダイナーやドライブインを紹介します。
左から進行役のシンシア・リトルジョン(ヴァラエティ紙編集責任者)、フィエリ、Food Network局長ボブ・トゥッシュマン。トゥッシュマン局長は「フィエリのオーディションテープを観た瞬間『スター誕生!』と直感」と語った。 (c) Meg Mimura
ブリーチブロンドのツンツン頭、半パンにゴム草履、だみ声、バイク野郎風の刺青と強面。初めてフィエリを目にした時は、「この人何なの?」と拒否反応を起しました。でも、毎週「DDD」を観るようになって、フィエリの無邪気さ、味へのこだわり、美味しい料理を口にした時の巧みな表現が、番組の心髄だと気がつき、以来、すっかりフィエリの大ファンになりました。
家族ぐるみで番組に出演するフィエリ(左)は、「10歳で焼いたステーキを父親に褒められて、シェフの道に入った」と業界入りの動機を語った。子供の夢を育むことに生き甲斐を感じているようで、参加した女の子にも丁寧にアドバイスをしていた。 (c) Meg Mimura
フィエリは、「DDD」で取り上げる自薦/他薦を問わないオーナーシェフへの深い思い入れを語りました。既に800軒のダイナーやドライブインを紹介していますが、「こだわりシェフにスポットライトを当て、全米に紹介できるなんて夢のような仕事!美味しいことは最低条件だけど、シェフになった動機や目標も選択要因。選り抜きのシェフしか取り上げない!」と登竜門を語りました。もっとも、列ができる店になって、対処できないところもあったらしく、「贅沢な悩みではあるけど...(笑)」とメディアの力を語るフィエリでした。
4月29日には、Showtimeプレミア局の自信作「Masters of Sex」にも参加して、裏話を聞きました。セント・ルイス市ワシントン大学で人間の性行動について共同研究し、報告書を発表した産婦人科医ウィリアム・マスターズと心理学者ヴァージニア・ジョンソンの公私を描く本作は、時代劇であり、人間ドラマでもあります。
土台になっているトーマス・マイエーの著書「Masters of Sex: The Life and Times of William Masters and Virginia Johnson, the Couple Who Taught America How to Love」(2009年)は、440頁もある伝記ですが、「脚本を読んでから、マスターズの人柄を勉強するために挑戦した」と述べたのはマイケル・シーン。一方、ジョンソン役を演じるリジー・キャプランは、「残念ながら、私は字が読めないのよ」と、開口一番のとぼけでした。
左からクリエイターのミシェル・アッシュフォード、キャプラン、シーン、リビー・マスターズ役ケイトリン・フィッツジェラルド。 (c) Meg Mimura
番組のクリエイター/ショーランナー/ライターであるミシェル・アッシュフォードと制作総指揮のサラ・ティンバーマンも同席しましたが、「女性が仕切っているから、ジョンソンとマスターズ夫人(フィッツジェラルド)の関係が現実的に描かれているわ」と奇妙な三角関係を指摘したのはキャプランでした。
左から制作総指揮ティンバーマン、スカリー学長役のボー・ブリッジス、マーガレット・スカリー役アリソン・ジェニー、ランガム医師役テディー・シアーズ、娼婦ベティー役アナリー・アッシュフォード。
(c) Meg Mimura
シーズン1は1956年から始まっており、家具も服装も「マッドメン」風です。内容もここまで遡ると、「へー、たった40年余りでこれだけ世の中が変わったのか?」と思うこともしばしばですが、毎シーズン卑劣度を増す広告マン達と比較すると、人間味たっぷりに描かれていて、共感できるキャラ満載の作品です。癌末期でありながら、パップテストを推奨することに命をかけるリリアン・ドゥポール婦人科医(医療界での女性の地位を象徴するための架空のキャラ)を好演したジュリアン・ニコルズに会えなかったのが心残りです。
シアーズは、丁寧に写真撮影やサインに応じた。右奥キャプランも同じくファンサービスに務めた。
(c) Meg Mimura
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今年も進行中のエミー賞根回しイベント
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エミー賞根回しイベント進行中
前回お知らせした根回しイベントは、下記のように引き続き進行中です。
5月20日 「Chopped」
Food Network局の人気番組「Chopped」パネルインタビュー。審査員はNYでレストランを経営するオーナー・シェフ達。左からアレックス・ガーナシェリ、スコット・コナント、アマンダ・フライタグ、マーク・マーフィー。 (c) Meg Mimura
「Chopped」パネルインタビュー後は、エミー像(中央紫の照明に輝く)を囲んで屋外でレセプションが開催された。今年の根回しイベントの中で、もっとも美味な料理がふるまわれた。ごちそうさま! (c) Meg Mimura
5月27日 「Derek」
5月28日 「The Trip to Bountiful」
Lifetime局のテレビ映画「Trip to Bountiful」パネルインタビュー後の記念写真撮影。左から進行役のショーン・ロビンソン(「Access Hollywood」レポーター)、ブレア・アンダーウッド、ヴァネッサ・ウィリアムス、シシリー・タイソン、マイケル・ウィルソン監督。 (c) Meg Mimura
5月29日 「The Americans」
FX局の「The Americans」パネルインタビュー。左からプロデューサーのジョエル・フィールズ、クリエイターのジョー・ワイズバーグ、ケリー・ラッセル、マシュー・リス。 (c) Meg Mimura
5月30日 「The 56th Grammys and Beatles Shows」
6月1日 「MAD MEN マッドメン」
6月2日 「スリーピー・ホロウ」
6月3日 「The Tanning of America」
6月4日 「Portlandia」
6月5日 「Women Ruling TV」
6月6日 「アメリカン・ホラー・ストーリー」
6月9日 「Fox Girls’Night Out」
6月10日 「Silicon Valley」
6月11日 「Resurrection」
6月12日 「The Red Road」
「MAD MEN マッドメン」は、番組放送日である日曜日の午後7時から、シーズン7の7話(「Waterloo」)の試写で始まりました。パネルインタビューに参加したのは、クリエイターのマシュー・ワイナーを始め、ジョン・ハム、ジャニュアリー・ジョーンズ、ヴィンセント・カーシーザー、エリザベス・モス、ジョン・スラッテリー、ジェシカ・パレ、ロバート・モース、キーナン・シプカの計8人のキャストです。
左からカーシーザー、モス、ハム、クリエイターのワイナー。カーシーザーには、もっとピートの役作りを語って欲しかった。 (c) Meg Mimura
シーズン7前半の最終話で、モース演じるバート・クーパーが姿を消したため、インタビュー前半はその話で持ち切りとなりました。ドン(ハム)とペギー(モス)の不可解な関係、ピート(カーシーザー)の人間性、ベティー(ジョーンズ)の居直りや、月面着陸という時代背景などが話題に上りましたが、進行役が番組の流れを把握しておらず、つまらないことに時間を費やし過ぎて、盛り上がりのないインタビューでした。翌日から最終話撮影に入るという事情もあって、何となく暗い雰囲気でした。いよいよ、来るべきものが来た!という、キャストの沈んだ面持ちが、制作発表の時とは対照的でした。
サインをせがまれるハム。これも今年の現象で、俳優組合の会員らしき人間が、サイン入りの写真を販売するために、最前列を陣取ってタレントに殺到する。何枚かは快く応じていたが、嫌気が差したのか、段々逃げ腰になっていくハム。 (c) Meg Mimura
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ジョニー・デップがコンピューターの中に!? 海外ドラマスターも大挙出演「トランセンデンス」
人間の脳がコンピューターにインストールされる。
機械 対 人間。
昔から、こういうテーマ、大好きです!
「インセプション」、「ダークナイト」シリーズのクリストファー・ノーランが製作総指揮を務め、彼と長年コンビを組んで撮影監督をしてきたウォーリー・フィスターが監督デビューした最新SF超大作「トランセンデンス」。
『トランセンデンス』
原題:Transcendence / アメリカ映画
公式HP: http://transcendence.jp/
6月28日(土)全国超拡大公開
(C)2014 Alcon Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
配給:ポニーキャニオン/松竹
<STORY>
人間の知性を超越する人工知能の研究をしている天才科学者ウィル(ジョニー・デップ)は、テロリストに銃で撃たれ、重傷を負う。
公私にわたるパートナー、妻のエヴリン(レベッカ・ホール)は、愛するウィルを失いたくないという思いから、彼の頭脳をコンピューターにインストール。
意識だけの存在となったウィルは、オンラインにつながり、究極的な進化を遂げる。
そして、ウィルはナノテクノロジーを駆使し、“全て”をコントロールし始めるが…。
主人公ウィルを演じるジョニー・デップのほかに、モーガン・フリーマン、ポール・ベタニー、キリアン・マーフィという主役級の俳優たちが味のある演技を見せています。
レベッカ・ホールが美しく聡明な女性エヴリンを熱演していますが、愛と人類の未来との間で揺れ動くエヴリンに釘付けになりました。
ナノテクノロジーの映像があまりにもきれいなので、CGを駆使しているのかと思っていたら、あえて35mmフィルムを使って情感あふれる映像世界を表現しているとのこと。
従来のSF映画とは一線を画す作品なので、ぜひ映画館で見て確かめてほしいです。
海外ドラマファンとしては、次々と登場する海外ドラマスター(もちろん映画でも活躍している俳優たち)を見逃すわけにはいきません!
まず、映画の冒頭でウィルを撃つテロリストを、「TOUCH/タッチ」のルーカス・ハースが演じています。
ウィルにとって重要な役割を果たす人物に扮しているのは、.(「THE EVENT/イベント」のクリフトン・コリンズ・Jr。
ナノテクノロジーの恩恵を受ける患者役は、「クリミナル・マインド」等のジョシュ・スチュワート。
「ハウス・オブ・カード」のケイト・マーラと、「CHASE チェイス/逃亡者を追え!」のコール・ハウザーは、主要キャストを好演しています。
ジョニー・デップが久々に変な格好をしていなくて(失礼!)、美しい素顔を見せているのも重要なポイント。
でも、私が今回、特に注目したのは、ポール・ベタニーです。
苦しい立場に立つ、ウィルの親友の神経生物学者マックスを、感情豊かに演じていて、心を奪われました。
もしかしたら、好き嫌いが分かれる作品かもしれませんが、私はとても好きです!
こんな未来は怖いけれど、来ないとは言い切れないですよね。
そして、なんと言っても、この映画の根幹はラブストーリーです。
愛ゆえに、それぞれのキャラクターがする決断…
これ以上は見てのお楽しみなので、もう一度言いますが、ぜひぜひご自分の目で見て確かめてくださいね。
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「スリーピー・ホロウ」ファンの集いに早変わり
去る6月2日、ハリウッド・フォエバー墓地敷地内の劇場で「スリーピー・ホロウ」のエミー賞根回しイベントが開催されました。番組のジャンル上、ふさわしい会場ではありましたが、通常のATAS向けイベント会場ではなかったからか、ATAS会員の参加は10人余りというお粗末さ。Foxは5月28日から参加を募っていましたが、会員の参加申し込み電話が少なかったため、何とフェイスブックで一般客を招待。お陰で、熱狂的なファンが押し掛け、エミー賞など何のその!一大絶叫ファンの集いに変身してしまいました。
到着した時は、ご覧のように明るかったが、午後9時半過ぎ、暗闇の中で車に向うのは、「行きは良い良い、帰りは怖い」体験だった。きゃーっ! (c) Meg Mimura
ファン/オタク優先のコミコン(毎夏、サンディエゴで開催されるコミック・コンベンションのこと)を彷彿させるパネルインタビューになってしまったことは遺憾ですが、昨夏のTCAプレスツアーの制作発表時に比べると、制作陣やキャストの自信度に雲泥の差が読み取れました。3話放送して、シーズン2継続が決まったこともさることながら、心身共に負担度の高い作品を13話完成させた!という達成感が自信に繋がっているのが一目瞭然でした。
呼び物は2メートル近い首無し騎士2名?2体?「ホラーや歴史ファンタジーは嫌い!と断言する視聴者をファンに転向させたことが、何よりの勲章だ!」と制作陣は語る。 (c) Meg Mimura
イカボッド・クレーン役トム・マイソンは、「4人の騎士の話にタイムトラベルとホラーが混じった....ユニークと言うか、何と言うか....(ごくっ)でも、すっごく面白いから....って説明してたんだけど、その必要がなくなったことが何より嬉しい!」と、厳しかった出だしを語りました。昨夏のプレスツアーに登場したマイソンの挙動に納得が行きます。笑顔で魅了してくれたものの、内心はおっかなびっくりだったんですね?
アビー役ニコール・べハーリーは、純白のボディコンドレスで登場しましたが、かなり控え目で無口でした。何かあったのでしょうか?今年1月のFox主催のパーティーで話した時は、「夜の長時間ロケで心身共に疲れ果てた」と打ち明けたべハーリーです。撮影再開に不安を感じているのかもしれません。何しろ、シーズン2は18話ですから、考えただけでも気が重いのに違いありません。
暗くて、風通しの悪い会場Masonic Theatreは、撮影には超不向き。その上、最前列は、ファンが陣取っており、写真撮影が困難だった。 (c) Meg Mimura
ベハーリーは、「スキャンダル」のケリー・ワシントンに続く、アフリカ系ヒロインだ。「複雑でリアルなアビーの役作りがとても楽しい」と語った。 Andrew Evans / PR Photos
「毎年米国のパイロット・シーズンの狂気の沙汰を俳優仲間から聞いていたので、勇気がなくて....ある雨の日、思い立ってオーディション・テープを作った」と明かしたマイソン。「スリーピー・ホロウ」は、マイソンのイカボッド以外想像できないので、ある雨の日に感謝しましょう。
最初はアメリカ人を配役する予定だったが、撮影開始が迫ってきて、急遽英国人に方向転換。オックスフォード大学で歴史を教えていたイカボッドを、「人を見下す学者肌」と定義するものの、マイソンは見知らぬ「異国」で違和感と恐怖を目一杯感じる人間をユーモアたっぷりに表現する。 (c) Meg Mimura
「テープを送ってから、できるだけ忘れようと努力した」と笑うマイソンですが、1週間後には、オーディションを受けにアメリカへ。「プロデューサー達とあ〜でもない、こ〜でもないと、アイデアを出し合うこと7時間、ニコールはそのうち5時間ほど付き合ってくれた」と、異常に長いオーディションだったことを指摘します。「ホテルに戻って1時間ほどしたら、電話があって登板が決まったんだ。運が良かった!ついてたんだね!!」と感謝の念を表現しました。
ロンドンにいる俳優友達(名前は明かしてくれませんでした)と、つぶやき交換するマイソンですが、「ロンドンで久し振りに会ったら、機嫌が悪いのなんの。『「スリーピー・ホロウ」の悪評だけツイートしてやろうと待ち受けていたのに、何もない!』って、すねてたよ」と笑います。
アメリカ生活について、「ティーバッグがまずい!」と一言。ごもっとも! (c) Meg Mimura
極度の崖っぷちで終わったシーズン1ですが、シーズン2から5分ほど未放送シーンが初公開されたものの、内容については一切明かされず、肩すかしを食わされました。インタビュー後は、ファンが殺到し、小柄なべハーリーとマイソンは人波に消えてしまいました。夏のプレスツアーでお目にかかれることを祈りつつ、レセプションには参加せず、帰途に着きました。
ガードマンに囲まれて、そそくさと退場を試みたマイソンですが、ファンを出し抜いてツーショット撮影に成功する人も。 (c) Meg Mimura
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ジョシュ・ブローリン主演、スパイク・リー監督、ハリウッド版「オールド・ボーイ」」
ジョシュ・ブローリン。
年々、脂がのってきたというか、味が出てきたというか。
近年、目が離せない俳優です。
様々な役柄に挑戦していて、主演でも、そうじゃなくても、つい引き込まれてしまいます。
いろいろな作品の感想を書きたいくらい、本当に気になっています!
そのジョシュ・ブローリンが、スパイク・リー監督のハリウッド版「オールド・ボーイ」に主演すると聞いた時、これは見なくちゃ!と、強く思いました。
『オールド・ボーイ』
2014年6月28日(土) 新宿バルト9他全国ロードショー
監督:スパイク・リー(『インサイド・マン』) 撮影:ショーン・ボビット(『それでも夜は明ける』)
出演:ジョシュ・ブローリン(『ノーカントリー』)、エリザベス・オルセン(『GODZILLA』)
シャールト・コプリー(『第9地区』)、サミュエル・L・ジャクソン(『アベンジャーズ』)
配給:ブロードメディア・スタジオ
© 2013 OB PRODUCTIONS,INC.ALL RIGHTS RESERVED.
2013年/アメリカ/英語/カラー/シネマスコープ/103分/原題:OLDBOY/R-15
公式サイト:www.oldboymovie.jp
「オールド・ボーイ」は、土屋ガロン氏と嶺岸信明氏による日本のコミックをもとにした映画化作品で、過去にはパク・チャヌク監督の韓国映画「オールド・ボーイ」も作られました。
今回のスパイク・リー監督版は、新解釈を加え、舞台も結末も韓国版とは全く異なります。
ヒロインは、今ものすごく勢いのある若手女優、エリザベス・オルセンです!
<STORY>
1993年10月8日、広告代理店の重役ジョー・ドーセット(ジョシュ・ブローリン)は、仕事も私生活もうまくいかず、泥酔状態で真夜中の街をさまよっていた。
気が付くと、彼は見知らぬ一室に閉じ込められ、何者かの監視下に置かれていた。
ひたすら単調に流れる時間に精神を蝕まれ、絶望の日々を送るジョー。
理由も分からない監禁生活は20年目に突入。
監禁中、妻殺しの汚名を着せられたジョーは、ある日、突然外界に解放される。
愛娘ミナとの再会を果たす前に、何としても自分を陥れた男を捜し出し、復讐を成し遂げることを誓うジョー。
彼を陥れたのは、一体誰なのか…?
エリザベス・オルセンは、海外ドラマファンにとっては「フルハウス」の愛らしいミシェル役を演じた双子、 アシュレイとメアリー=ケイト・オルセンの妹という印象が強いですよね。
顔も結構似ていますし。
エリザベスは難しい役にも果敢に挑戦している実力派女優で、「オールド・ボーイ」でも大胆な演技に挑んでいます。
「フルハウス」のミシェルと顔が似ているのに、そんな役を~(汗)、と思わずにいられないのは海ドラファンの悲しいサガ(笑)。
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」や「GODZILLA ゴジラ」でも活躍しているエリザベス。
ミシェルとは頭を切り離して、しっかり見ないと!ですね。
「フリンジ」のランス・レディック(出番少な目ですが)や、 「ザ・ソプラノズ」「デトロイト 1-8-7」のマイケル・インぺリオリ(出番やや多め)らが出演しているのも、海ドラファンにはたまりません。
スパイク・リー監督は、「オールド・ボーイ」をどう描いたのか!?
アメリカならではという気もしますし、主演がジョシュだからこそという気もします。
アクションシーンはバッチリで、しびれました!
韓国版を見た人も、コミックを読んだ人も、ぜひぜひハリウッド版もチェックしてみてください!
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14年エミー賞根回しイベントはモモアで終了
2014年度のエミー賞根回しイベントは、6月12日の「The Red Road」で締めくくられました。3月18日のブログ「スティングとジェイソン・モモアの共通点?14年冬のTCAプレスツアー」でご紹介した同作は、Sundance TVの名にふさわしい独立系映画の雰囲気を醸し出すオリジナル作品です。3話まで観ましたが、余りの暗さに4話以降観る気にならず、この日参加したのは、ATAS会員にどれほど受けているのか?をこの目で確かめたいという気持ちからです。
左からマーティン・ヘンダーソン、ジェイソン・モモア、アーロン・グジコウスキー。客席からの質問を聞き取ろうと身を乗り出すモモア。 (c) Meg Mimura
案の定、今年最後の根回しイベントにも関わらず、参加者はまばらで、かろうじてSAG会員が参加して質問が次々と出たおかげで、白けることはありませんでした。パイロットを試写後、パネルインタビューに登場したのはクリエイターのアーロン・グジコウスキーとトム・サイズモア、タマラ・チュニー、マーティン・ヘンダーソン、モモアのキャスト4人です。モモアは「サイズモアと共演できるなんて夢のよう!」と述べ、チュニーは「サイズモアもモモアも昔から知っている気心の知れた仲間!」と言い、ニュージーランド出身のヘンダーソンは、「名優達と仕事ができるなんて!」などと、一大賞賛大会でした。
この番組で、一番熱演しているジュリアン・ニコルズは、トラウマからアルコール依存症になったジーン役。ポスターのみの参加は残念無念。「Masters of Sex」でも好演したので、エミー賞ゲスト出演女優賞の候補に是非挙げてもらいたい。 (c) Meg Mimura
1月TCAツアーでの制作発表時には、モモアは寡黙な「男の中の男」でしたが、「The Red Road」のレナペ・インディアンの末裔でムショ帰りのフィリップ・コーパス役について、それは饒舌に語りました。「夜、すれ違いたくない奴」とはモモアの言葉ですが、サイズモアが演じるフィリップの父親ジャックの方が、真の極道です。モモアは「父ジャックの前では、借りて来た猫に変身するならず者役は面白い」と言いつつも、昔から師と仰いでいたサイズモアと共演できて、「心の中はうひうひものさ!」と尊敬の眼差しを向けます。
左からサイズモア、チュニー、ヘンダーソン。チュニーは画面で見るより、細身の長身。 (c) Meg Mimura
因に、モモアがこの役を受けたのは、「台詞は英語だし、衣装ありだからね!」とか。コナンやカール・ドロゴ役に比べて....と言うことですよね?シーズン2は1と同様6話仕立てで、2015年に放送予定です。
ゴールデンソン劇場の舞台脇に佇むエミー像(奥、金色の像)の前で、ファンと写真撮影するモモア。
(c) Meg Mimura
ヘンダーソンは根気良くサインに応じていた。 (c) Meg Mimura
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グンちゃん最新作『キレイな男』の驚きのキメ台詞に、ファンは萌え萌え~!
(左より)チャン・グンソク、IU、イ・ジャンウ
グンちゃんことチャン・グンソク主演で話題沸騰の韓国ドラマ『キレイな男』が日本上陸。その記者会見が6月13日に行われました。共演の「国民の妹」と呼ばれる人気シンガーIU、若手実力派イ・ジャンウと3人揃って来日。
今回、グンちゃん演じるトッコ・マテは、国宝級の美しさというルックスを武器に、セレブな女性たちを魅了する魔性の男で、まさにハマり役!自身も「僕の役は完全に同じだと思います」と日本語できっぱり言い切ったほど。
「本当に役柄と性格が似ていました。個人的にすごく楽しかったのは、10人の女性と会うたびに新しいキャラクターを作って演じることができたところです」
今回、5年ぶりに髪を切って役に挑んだところ、お忍びで日本に来たとき、気づいてもらえなかったそうで、「自由な気分でしたが少し寂しかった・・・。また、伸ばそうかな」と複雑なスターの心境を覗かせました。
トッコ・マテ役 チャン・グンソク
韓国語で普通という意味の役名ボトンを演じたIUは、「とても愛らしくピュアなキャラクターで、気持ちよく演技できました。ボトンは10年間ずっとマテのことだけを追い続ける情熱的な女性ですが、私はそこまでできないので、その点は似ていないかなと思います」
キム・ボトン役 IU
役柄のチェ・ダビデとは自身はかなり違うというイ・ジャンウ。「ずっと僕はボトンのことを好きなのですが、彼女はマテに夢中で、純粋な愛情の持ち主なんです。実際のロケ現場でもIUさんはずっとグンソクさんの方ばかりを向いていて、僕には目もくれない…。とても寂しい思いをしたので、今後はこんなキャラクターはやりたくないなと思います(笑)」という本音発言には、グンちゃんもIUも大爆笑!
チェ・ダビデ役 イ・ジャンウ
この作品の見どころはグンちゃん自身もいちばんマテらしいというキメ台詞。自信たっぷりに女性にアタックするときに「僕ってそんなに美しいですか?」と問いかけるシーンです。韓国では萌え萌えのファンが続出だったそう。
撮影中はグンちゃんのファンがケータリングカーを手配し、撮影をサポート。美味しいロケ弁を食べたおかげで、3人揃って撮影後は体重が増加。グンちゃんは5kg以上太ったとか。でも、いまはすっかり元通りのようでした。
実は10年前に共演したことがあるグンちゃんとジャンウ。グンちゃんは「当時の写真を見て、10年経って思ったことは、顔のケアがとても大事だということです。これからも頑張ってやっていこうということを2人で話しました」とイケメン磨きへの意欲を見せました。
やはりキレイな男は一日にして成らずなんですね~。その成果をドラマでとくと拝見!
■『キレイな男』韓国オリジナルノーカット版KNTV独占日本初放送
6月27日(金)~毎週(金)午後10時05分~深夜0時30分(2話連続)
http://www.kntv.co.jp/prog/detail/?p=27891
■スカパー!先行放送
KNTV presents「チャン・グンソク主演『キレイな男』ファンミーティング」独占初放送
BSスカパー!(BS241チャンネル)、スカチャン5(スカパー!プレミアムサービス585チャンネル)
放送日時2014年7月21日(月・祝)後10:30~11:30
■KNTV拡大日本初放送
「『キレイな男』ファンミーティング」拡大版
放送日時:2014年8月8日(金)午後8時50分~10時05分
豪華競演で行われた6月14日@東京国際フォーラム「きれいな男」ファンミーティングの模様とKNTVでしか見られないスペシャル映像を含む拡大版で放送!!
http://www.kntv.co.jp/prog/detail/?p=28357
■6月のKNTVは新作から映画、バラエティ番組までグンちゃんがいっぱい!
http:www.kntv.co.jp
■『キレイな男』KNTVオリジナルチャン・グンソクグッズなどが当たるキャンペーン実施中!
http://www.kntv.co.jp/2014drama-ikemen/
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秋の新シーズンが待ちきれない「Resurrection」
6月11日、ABCの「Resurrection」の根回しイベントが開催されました。パネルインタビュー参加者は制作陣4人とキャスト7人の総勢11人と、今年のイベントの中で最多数でした。最近、「LOST」風の群像劇がめっきり減ったため、11人が「大勢」に見えるのかも知れません。これが普通の時代もあったのです。
番組のタイトルカード。これを見て、謎の起源は水と推測している私だが、シーズン1で答えは出なかった。 (c) Meg Mimura
左からアーロン・ゼルマン、ミシェル・ファジーカス(プロデューサー)、カートウッド・スミス、フランシス・フィッシャー、ランドン・ヒメネス、オマー・エップス、デヴィン・ケリー、サメアー・アームストロング、マーク・ヒルドレス、タラ・バターズ(プロデューサー)、(椅子しか写っていませんが)ダン・アティアス監督。 (c) Meg Mimura
今春の新番組として8話限定で登場した「Resurrection」は、第一話で2千6百万人の視聴者を集めましたが、この日披露された第八話=シーズン1フィナーレ回が全米に流れた頃には、視聴者数は半減していました。私の期待度が高かったことは、2月20日の「久々の癒し系2作品!14年冬のTCAプレスツアー」に書きましたが、シーズン1フィナーレ回に及んでも何も謎が解けなかったことが、欲求不満に陥る最大の要因でした。「LOST」や「アウェイク〜引き裂かれた現実」のように、謎が謎を呼び続けると、最終的には安易な「死に落ち」で収拾を付けるしか手が無くなるのでは?と、ついつい懸念を抱いてしまいます。これだけ頭を使って謎解きをしているのに、又最後にずっこけるのかと、少々不安になってしまうのです。「えー、それでは癒しにならないじゃん!」と言われそうですね?
8歳の少年として蘇ったジェイコブ・ラングストンを演じるランドン君は、今年1月のプレスツアーには登場しなかったので、この日初めてお目もじしました。アトランタで行われたオーディションを受けるために、ステージパパが車を16時間とばしたと言いますから、余程この役をランドン君にやらせたかったに違いありません。熱心なステージパパを他所に、「目が覚めたら、ダンキン・ドーナツだったから、ラッキー!」とそれは嬉しそうに語るランドン君。まだまだ、幼くて....愛くるしい少年です。インタビュー中も、母親役フィッシャーと手をつないだり、こそこそと囁き合って、劇中親子は仕事外でも大の仲良しのようでした。年恰好から言うと、おばあちゃんと孫の関係です。
ラングストン一家は、左からヘンリー(スミス)、ルシール(フィッシャー)と息子ジェイコブ(ランドン君)の3人。母親は何の抵抗もなくジェイコブの帰郷を喜ぶが、息子を亡くした哀しみや心痛に正面から向って来なかったヘンリーは、シーズン1の3分の2は、懐疑心と良心の呵責、罪の意識に苛まれ、ジェイコブを拒否する。 (c) Meg Mimura
二話以降、好演で輝いているのは、ジェイコブの従妹で、ミズーリ州アーケディア市の町医者マギー・ラングストン役のデヴィン・ケリーと、自殺した恋人が蘇って、妻と元恋人の板挟みになるトム・ヘイル牧師を演じるマーク・ヒルドレスの2人。ケリーは「The Chicago Code」でも目立った俳優だったので、本作の町の要(かなめ)的存在は、適役です。一方、ヒルドレスは、カナダ人俳優で、アーケディア市の若きリーダー格の牧師を好演していますが、舞台や音楽活動もしている期待の星です。
左からベラミー移民局捜査官(エップス)、マギー(ケリー)、マギーの友人エレイン(アームストロング)、トム(ヒルドレス)。皆、何らかの形で蘇った人に関わることで、人生が大きく変わる。
(c) Meg Mimura
ランドン君(左)が、シーズン2も今の可愛さや無邪気さを維持してくれると良いが....レセプションで顔を合わせた時には、「大きくならないでね!」と言ってしまった。 (c) Meg Mimura
本作のクリエイター、アーロン・ゼルマン氏とは半年弱ぶりに言葉を交わしました。1月に「原作を読まずに観て欲しい」と言われたので、余計な雑音無しで充分に楽しむことができました。但し、シーズン2は9月に新作と並んで再開されることが決まったと、この日ABC広報に聞いたので、老婆心ながら「心の準備はできていますか?」と尋ねました。局側は22話制作して欲しかったようですが、「連ドラの性格上、15〜6話で何とか説得した」とゼルマン。それでもシーズン1の2倍、しかも全話収録してから放送する訳ではないので、きっと気が重いことでしょう。ファンとしては、「ワンス・アポン・ア・タイム」や「リベンジ」のように間を置かれて乗りが崩れることが何よりも心配です。過去の数々(?)の失敗を鑑みて、乗りを崩さないようにお願いします!
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サインフェルド列車と裁縫教室@NYC
この間、地下鉄に乗ったら、どこもかしこも「となりのサインフェルド」だらけでビックリ!
結構、急いで飛び乗った電車だったから、車内で、しばし呆然としてしまいました。
すごく凝っていると思いませんか?
まるでドラマの中に出てくる「Monk's Cafe」みたい…
あれ?日本じゃないことにお気づきですか…
そうなんです。
実は昨年11月29日から仕事の関係でニューヨークに長期の予定で住むことになったんです。
もちろんポムも一緒にニューヨークに引っ越してきました!
そのため、ちょっと生活に慣れるのに時間がかかって、ブログもしばらくお休みしていました。
ごめんなさいね。これからはニューヨーク情報満載にしたいと思いますので、ぜひご覧ください♪
ニューヨークで働くのは以前からの憧れでした。
もしかしたら、これを読んでいる方の中にも、将来海外で働きたいと思っている方もいるかもしれないので、機会をみて、その辺も書こうかな?と思っています。
サインフェルド列車の話に戻ると、これはマンハッタンとクィーンズを結ぶ地下鉄7番線の車内。
列車の外側もご覧のとおり…すごいです!
車中の座席から壁から、何から何までサインフェルドのステッカーで覆われています。
通常、電車に貼ってある「ドアにもたれかからないこと」みたいな注意書きのシールも、わざわざ上から貼り直したんでしょうね。手間がかかっています。
「となりのサインフェルド」は1989年から1998年まで9シーズンにわたって米NBCで放送された大人気コメディドラマ。
ジェリー・サインフェルドが本人役で主役を務め、ジェイソン・アレクサンダー演じる短気な親友ジョージ・コスタンザ、ジュリア・ルイス=ドレイファス演じる元彼女エレイン・べネスと毎回、軽妙なやり取りを繰り広げます。
車中には、もちろんジョージやエレインの若き日の姿も… ちなみにサインフェルドは現在60歳です。
これはPIX11というニューヨークにある放送局のプロモーション。
この「Monk's Cafe」は、実は112丁目とブロードウェイの角に「Tom's Restaurant」として実在しているそうなので、今度行ってみようと思います!
電車に乗ってどこに行こうとしていたかというと…
クィーンズにある洋裁教室。
私は背が低いので、前々から自分のサイズにあった洋服を作れるようになりたいと思っていたんです。
教室では、こんなふうに一生懸命ミシンをかけて、ぶきっちょだけど頑張って作っています。
このワンピースは2回通うワークショップに参加してできあがりました。
マリメッコの生地が派手でニューヨークの夏にピッタリ!おでかけしたくなります♪
私の通っている洋裁教室「Saw Easy New York」は初心者にも優しく教えてくれるのでオススメです。
ウェブサイト:http://seweasyny.com/
ブログ:http://toshimambo.exblog.jp/
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ニューヨークのルームシェア事情とポム最大の試練
先週の金曜日はアメリカ生活のなかで初めてとなる独立記念日でした。
私は祝日も仕事だったので、仕事の後、イーストリバー沿いの高速道路「FDR」から見てきましたよ。
マンハッタンブリッジ越しの花火♪
日本の花火大会のような繊細な花火ではないけれど、観客のノリが良いので、とても楽しめました。
このブログを始めてから、東京→つくば→東京→ニューヨークと仕事に合わせて何度か引っ越しをしました。「犬は人につき、猫は家につく」とも言われるくらい、猫にとって住む場所はとても大切なので、飼い主としては申し訳ない気持ちになることも、しばしば・・・。
しかし、ポムにとってはそんな心配もどこ吹く風で、それぞれの場所に適応。
ごろーん。The 無防備☆
デリケートな猫ちゃんは環境が変わったり、餌やトイレなどが変わったりすると、拒絶反応を見せると聞いたことがあるので、ポムの細かいことを気にしない、どこにいってもマイペース、ドアの外にわくわくドキドキ、冒険に出たくてしょうがない・・・そんな性格に、とても助けられています。
ところが、ニューヨークに来て、ポムに最大の試練が・・・!!
えっ!? 試練って???
なんと、ほかの猫と同居することになったんです。大丈夫か!?ポム!?
ポムはブリーダーさんのもとで生まれ、2ヶ月間くらいは両親や兄弟猫、ブリーダーさんの家のワンちゃんと暮らしていましたが、物心ついてからは(?)ずっと一人、溺愛された王子様として我が家に君臨してました。
高いところから飼い主たちを見下ろす「王子様時代のポム」
■ニューヨークのルームシェア事情
ニューヨーク マンハッタンの家賃が高いのは日本にいるときから知っているつもりでしたが・・・まさか、ここまで高いとは!?
東京も結構高いので、同じか、せいぜい少し高いくらいでは?なんて思っていたんです。
でも、実際は・・・約2倍! 高っ!!!!
東京の山手線の内側でも、探せば、ユニットバスの20平米くらいのワンルームは7万円くらいで借りることができると思いますが、ニューヨークでは、10万円以内で部屋を見つけるのは、まず無理です。最低14万円くらいはみないと、一人暮らしは難しいかもしれません。
以前、六本木で一人暮らしをしていたときのユニットバスの20平米くらいのワンルームの家賃でさえ10万円くらいだったので、この値段には驚き。
「まぁ、マンハッタンが高いのはしょうがないよ〜」と思ったアナタ!いまやブルックリンでも家賃は高騰しておりまして、人気エリアに限らず10万円以内で部屋を借りるのは難しいのが現状です。高いよぅ〜(涙)。
マンハッタンは山手線の内側くらいの広さしかないうえに、真ん中にセントラルパークがあり、人が住める部分が限られています。そこに国連に加盟している全ての国の人が住んでいると言われており、その数は1,626,159人(2013年統計)。家賃が年々上がり続けているのも納得です。
そのため、独身の人の多くが、ルームシェアを選択しています。
日本でも最近、シェアハウスが注目されていますが、ニューヨークではみんなもっと切実に、金銭的な問題でルームシェアをしています。
■ルームシェアが出てくる海外ドラマ
海外ドラマでも「アリー・myラブ」ではアリーとレネがルームメイトだし、「グレイズ・アナトミー」ではメレディスの実家をみんなでシェアしているし、「New Girl~ダサかわ女子と三銃士」ではジェスと男3人がルームメイト(ニューヨークでルームメイトの性別にはみんなあまりこだわっていない気がします。男女でシェアする人も多いです)、大人気だった「フレンズ」も、SATCの妹版とも言われるHBOの「Girls」もルームシェアの話と・・・挙げればキリがありません。
HBO「Girls」キャスト Janet Mayer / PRPhotos.com
あらためて言うまでもなく、一緒に住む相手、ルームメイト探しはとても重要です。私は特に、猫OKなルームメイトを探さなければならなかったため、本当に苦労しました。長くなってきたので、涙なしには語れない部屋探しエピソードはまた今度・・・。
そんなこんなで、私を快く迎えてくれたのが、アメリカ生まれの日本人インテリアデザイナー・ジョージ。いま働いているテレビ局の同僚が紹介してくれたんですが、とても性格の良い女の子で、毎日、すごく助けられています。
ジョージが猫を2匹飼っているので、いまは家に猫が3匹。猫カフェ状態です♪
はじめは「猫同士が仲良くなれなかったらどうしよう?また引っ越さなきゃならないかしら?」と、私もジョージもおおいに心配しましたが・・・。
ポムは最大の試練を乗り越え、こんな感じに!
どうやらポムにとっては、試練ではなかったようです。
ジョージの猫は兄弟で、クィーンズに捨てられていたところを保護され、ペットシェルターから引き取られたムイムイとキキ。
ムイムイは人見知りで臆病だけど、慣れるとベタベタに甘えてくる男の子で、おなかがすくとしつこく泣き続けるけど、穏やかな性格です。カワイイ!
キキはクールで気分屋だけど、ヒザに乗るのが大好き。いつも、どことなく仕草が女の子らしいんですよ。
このブログにもこれからいっぱい登場しますので、みなさんヨロシクね!
Twitterでポムの近況を知りたいとのご要望をいただいたので、今回は猫多めの更新になりました!
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英ドラマ『ダウントン・アビー』と英国イケメン好き必見の映画とは?!
テオ・ジェームズ Andrew Evans / PR Photos
NHK地上波でも放送され、がぜん人気が拡大した『ダウントン・アビー』
(以下、ネタバレあり)
英国貴族の愛憎と葛藤を描くこの作品の第3話で、メアリーと速攻、恋に落ちるオスマン帝国の外交官のことを、美形好きならもちろん覚えていますよね。
あの超級ハンサム、英国俳優テオ・ジェームズ登場に「キタ~っ!」とハートを撃ち抜かれた女子は私だけではないと思います。
彼女の寝室まで攻め込み、バージンを奪った肉食系ぶりに、わーぉ!と次の展開にワクワクしていたら、エッチの後、あろうことかご臨終…。
あえなく1エピソード登場だけで、もうほんとガッカリしました。超イケメンだけに残念で残念で…。幽霊になってでも登場しないかと思ったほどでしたが願いは叶わず。
そんな私と同じく残念な思いをしたアナタに朗報!テオを味わい尽くせる映画が公開されます。
全米で大ヒットしたSFアクション『ダイバージェント』( 7月11日より公開 )に主演。ストーリーは、近未来の地球を舞台に、異端者(ダイバージェント)として生まれたヒロインがサバイバルしていく物語です。
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性格診断により5つの共同体に分けられた世界で、“異端者”であることを隠し、軍事・警官の機能を担う「勇敢」に志願するヒロイン。テオの役どころは、そんな彼女を時に厳しく鍛え、サポートする教官役。
しだいに惹かれあう二人に危機が迫り、彼はヒロインを守り抜こうと半旗を翻し、行動を共にします。
ちょい甘さを残したワイルドな顔立ちでスィートなラブシーンを演じ、しなやかな筋肉質バディでキレのいいアクションをばんばんキメてくれるのです。
しかも、実際にアクションと格闘シーンはスタントマンを使わず、ほぼ全てのシーンを自らこなしたそう。なんとパーフェクトなタフガイぶり!もうね、女子の理想の王子でしょう。
【動画】映画「ダイバージェント」テオ・ジェームズの魅力に迫る!
TVでも美形ぶりは際立っていたけど大きなスクリーンでさらにその完成度の高さを実感。
『ホワイト・カラー』マット・ボマー同様、全方位的にどこから見てもイケメンを再確認できます。
『シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチの大ブレイクから、英国俳優が注目されている今、ますますテオ株、上がりそうです。
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■ 公開情報
「ダイバージェント」
7月11日(金)よりTOHOシネマズ有楽座他全国ロードショー
出演:シャイリーン・ウッドリー、テオ・ジェームズ、アシュレイ・ジャッド、ジェイ・コートニー、レイ・スティーブンソン、ゾーイ・クラヴィッツ、マイルズ・テラー、トニー・ゴールドウィン、アンセル・エルゴート、マギー・Q、ケイト・ウィンスレット
監督:ニール・バーガー
脚本:エバン・ドーハティ、バネッサ・テイラー
音楽:ジャンキーXL、ハンス・ジマー
原作:ベロニカ・ロス「ダイバージェント 異端者」(KADOKAWA刊)
配給:KADOKAWA
公式サイト:divergent.jp
公式Facebook:https://www.facebook.com/divergent.jp
公式Twitter:https://twitter.com/divergent_jp
TM & ©2014 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
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豪邸でクリスマス!?アンディー・マクダウエル、ウィリアム・ホールドウィンに遭遇
7月8日から2014年度夏のTCAプレスツアーが始まりました。会場は例年の如く、ビバリーヒルトンが現在、改築中の上、隣の空き地にも高級ホテル建設中で、掘削機の騒音でインタビューを中断せざるを得ないこともあります。都会のど真ん中ですから、仕方がないとは言うものの、喧騒は好ましくありません。
初日は視聴率割り出しの革命を迫られているニールセン社が最新の視聴者データと分析を発表しました。
Ovation局は、オリジナル・ドラマ「A Young Doctor's Notebook and Other Stories」シーズン2のパネルインタビューに、NYで舞台に立っているダニエル・ラドクリフが、衛星放送ながら参加しました。1910年代のロシアの、ある医師の公私の葛藤を描きます。ラドクリフは、ジョン・ハムの青年時代を演じていて、2人で共演する場面が多々あるそうです。
ハム(右)は、モルヒネ依存症の医師役で、ラドクリフ(左)が演じる16年前の自分が、依存症にならないように、忠告を繰り返す一風変わったブラックユーモア劇。配役ミス?かと思いきや、2人とも番組の原作者ミハイル・ブルガーコフが大好きという共通点があって、プロデューサーでもあるハムがラドクリフを起用した。 Emiley Schweich, Solarpix / PR Photos
午後にぎっしり詰め込まれていたのは、ナショジオ局の新ドキュメンタリー8本。一番面白そうなのは「Sleepless in America」で、睡眠不足が引き起こすありとあらゆる問題を分析します。最低、8時間は睡眠をとらないと、支障を来すと発表がありましたが、ツアー初日はパーティーに参加したため、我が家に辿り着いたのは午後11時でした。2日目は開始が更に早かったため、5時間しか睡眠がとれず、少なくともツアー開催中は寝不足を覚悟しなければと、再認識しました。11月の放送をしっかりと研究して、睡眠8時間を取り戻そうと思います。
ここ4~5年、最もエレガントな晩餐会を開催することで、すっかり名を馳せたCrown Media Family Networksは、傘下のHallmark ChannelとHallmark Movie Channelの恒例のクリスマス番組/映画のプロモーションとして、「Northpole Christmas Celebration」と題して、イベントを開催しました。
豪邸の裏庭に、クリスマスツリーとテーブルが設置されていた。番組毎に、キャスト数人とプロデューサーが各テーブルの上座に据え、運が良ければ(?)面白い裏話が聞ける。 (c) Meg Mimura
ビバリー・ヒルズの北側に位置するベル・エア超高級住宅街にある豪邸で行われる、真夏のクリスマスパーティーです。5メートル以上もある玄関の分厚い戸を開けると、クリスマス・キャロルを披露するグループが....天井にはめ込まれたステンド・グラスが印象的な、これまで目にしたこともない豪邸です。
アンディー・ウォーホルの自画像や、著名なアーチストの美術工芸品が、家中に陳列されています。玄関右手の一角は、まるで美術館のように立ち入り禁止のロープが張られていて、照明が全て落とされていました。我々テレビ評論家などに見せる価値はないと判断してのことでしょうか?
この日、ケータリングに入っていたシェフやウエイター達には立ち入り禁止だった、豪邸のキッチンも参観しました。こちらもロープが張られていて、近寄れませんでしたが、器具は一流、デザインもなかなかですが....全く使っている気配がありません。これも、見せるだけのキッチンなのでしょうか?豪邸には、よく日常使うキッチンとディスプレー用があります。
ダイニング・ルームには、20人が会食できるほどの巨大なテーブルがありましたが、一歩足を踏み入れた途端、床がガラス張りになっており、目を凝らすと階下には室内プールがあることに気づき、階下のプールに目を凝らしてしまいました。テレビでは、何度かこのようなデザインを観たことがありますが、実際に体験するのは初めて!余りの美しさに、見入っていると、背後から「びっくりした?」と声がします。振り向くと、ウィリアム・ボールドウィンが、カクテル片手に「こんなダイニング・ルームは、初めて見たよ」と言います。「テレビでは観たことあるんだけど」と言うと、「いやはや、金持ちは考えることが違うなー」と変に感心しているボールドウィン。「お宅だって、こんな感じじゃないんですか?」と真摯に聞いたのですが、「そんな訳ないっしょ!」とにたりと笑っています。
ボールドウィンに会ったのは2回目。前回と同じく、「セレブじゃないよ!」と指摘されたが、「????」感しか残らないし、それ以上突っ込めないように牽制しているのか? Insidefoto / PR Photos
そう言えば、「ダーティー・セクシー・マネー」に出演していたボールドウィンにビデオインタビューした時も、この役を選んだ理由を尋ねたところ、「出演依頼がわんさと舞い込んでくると思ってるわけ?他の俳優と一緒にオーディションを受けたよ」と訂正された記憶があります。謙虚なのか?遠回しに「セレブです!」と主張しているのか?今回も「????」と首を傾げたままの私でした。
夕食を頂きながら、クリスマス放送を目指して、今月から撮影に入った番組と出演者の紹介がありました。3分の1以上が、Hallmark Channelの常連で、毎回顔を合わせるので、もう聞くことがなくなってしまった俳優ばかりです。往年の俳優に、昔の番組のことを聞くと、余り期待していた反応がないことが判明し、最近は現在の仕事のことしか口にしないことにしました。今年4月に始まった、私の大好きな番組「Signed, Sealed, Delivered」のエリック・メビウスに会えなかったのは残念です。カナダでクリスマス特別逸話を撮影中で、抜けられなかったそうです。
メビウスの新作は、何らかの理由で配達できなかった郵便物の発送人あるいは宛名を探し当てる、郵便探偵局員4人の心温まるドラマ。「アグリー・ベティー」のダニエル役とは異なり、オタク色の濃い、四角四面の役人だが、根は優しいオリバー役だ。 Janet Mayer / PR Photos
「Cedar Cove」というドラマに出演しているアンディー・マクダウエルも姿を現しました。「Jane by Design」というティーン向けの番組で怖〜いデザイナーを演じている時に、ビデオインタビューしたことがありますが、50半ばにして、相変わらずスタイル抜群!この日は、紫色に黒のレースをあしらったボディコン姿が素敵でした。
いつまでも、モデル時代の容姿が褪せないマクダウエル。食べっぷりはどうだったのか?テーブルで同席した人に、聞いてみよう。 Janice Ogata / PRPhotos.com
デザートは、1ダースのシャンデリアが天井を飾る宴会場に用意されていた。照明のおかげで、かまくらの中にいるような雰囲気だった。 (c) Meg Mimura
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原爆作りに携わった人達のドラマ
7月9日のハイライトは、WGN局のオリジナル作品第二弾「Manhattan」です。数ヶ月前から、このドラマについて情報は入っていましたが、局からパイロットも資料も送って来なかったので、いきなりパネルインタビューに参加する羽目になりました。内容が内容だけに、前以て視聴したかったのですが....
WGNから送られてきたパネルインタビューのお知らせ。プレスツアー開催中、この不気味な番宣広告をハリウッドの街中そこここで見かけた。
今春、テレビアカデミーの映画鑑賞クラブで、宮崎駿の「風立ちぬ」を観ました。一途に生きた堀越二郎の半生が美しくも哀しくも描かれていて、私は涙、涙で席を立ちました。多分、今年観た映画の中で、最も印象に残る作品になるだろうと思っていた矢先、「零戦の設計をしたエンジニアの物語を、テレビアカデミーが映写するなど以ての外!」と怒っている会員がいると知人から聞きました。
「Manhattan」について上記のお知らせが舞い込んだ時には、日本が零戦製作の映画を放つなら、アメリカは原爆製造のドラマで対抗するぞ!と挑戦状を突きつけられたような不安を覚えました。日本人の被害妄想でしょうか?単なる偶然だとは思いますが、映画「パールハーバー」公開時の記憶が蘇ってきて、何とも嫌な気持ちになりました。
左からオリビア・ウィリアムズ(ライザ・ウィンター役)、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー(フランク・ウィンター役)、ダニエル・スターン(グレン・バビット役)、アシュリー・ザッカーマン(チャーリー・アイザックス役)、レイチェル・ブロスナン(アビー・アイザックス役)。 (c) WGN America
世界唯一の被爆国である日本で生まれ育った人間として、言いたいこと、尋ねたいことは山ほどありましたが、私的な質問は禁じられているため、パネルインタビュー中はどのような質問が出るか達観していました。日本の「に」の字も飛び出さず、マンハッタン計画=被爆の連想が、この国にはないのだと悟りました。
クリエイターのサム・ショウは、原爆投下が冷戦を引き起こし、21世紀に至ったことを指摘、世界を大きく塗り替えた原爆製造を、ロスアラモスで働いていた人達やツンボ桟敷に置かれていた家族の観点から描くと述べました。また、ロバート・オッペンハイマー以外は、架空のキャラでシリーズを創作したこと、シーズン1は13話仕立てになっていることを明らかにしました。2時間で完了しなければならない映画と違って、キャラの公私を時間をかけて描く予定だそうですが、シーズン1が歴史上のどの辺りまで進むのかは不明です。シーズン2の継続が決まったら(?)、目処がつくのかもしれません。
ヒトラーの原爆に追い付け追い越せ!と急かされつつも、戦没者をこれ以上出すまいと愛国心に燃える原子物理学者ウィンターを演じるのは、最近テレビでの活躍が目覚ましいジョン・ベンジャミン・ヒッキーです。舞台俳優にふさわしい選択かと...メキシコの砂漠で、6割がた野外撮影した体験について、「照明やスペースに縛られることなく、自由自在に動ける解放感を十二分に満喫した」と語りました。
ヒッキー(左)とスターン。ヒッキーは「The Big C」のヒッピー役や「グッドワイフ」のチャムハム社CEO役のような奇人変人の方がぴったり? (c) WGN America
パネル後、ショウに何故、今マンハッタン計画なのか?を尋ねましたが、グアンタナモ湾収容キャンプのことを書きたかったが、「現在進行形」はドラマにし難いので、近代社会の諸悪の根源であるマンハッタン計画に切り替えたと説明。ロスアラモスで生活する物理学者達の公私を描くドラマですが、原爆投下後の倫理上の葛藤は当然本作の目玉だとショウは確約します。とは言え、原爆の傷跡を未だに感じる日本人には、お薦めしにくい作品です。最も、第二次世界大戦ではアメリカが敵国だったと知らない若者は、客観的に視聴できるかも知れませんね?
7月27日のプレミアを視聴しましたが、ロスアラモスに移り住むことになった若夫婦チャーリーとアビー・アイザックスが水先案内人です。外からも内からも守らなければならない秘密の砦ロスアラモスは、日系人収容所と見紛うばかり....皮肉なものです。
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おとぼけニコール・リッチーと開き直りリアン・ライムスの新番組
7月10日は午後2時から6時近くまで、HBOがドラマ「The Knick」、コメディー「Getting On」シーズン2と「The Comeback」6話限定シリーズ、ミニ・シリーズ「Olive Kitteridge」、ドキュメンタリー「Foo Fighters: Sonic Highways」を発表しました。「The Knick」には、クライブ・オーウェンが、「The Comeback」にはリサ・クドローが駆けつけましたが、今夏はわくわくもどきどきもない、パネルインタビューに終りました。
翌7月11日、ケーブル最終日のハイライトは、VH1局のリアリティー新作2本でしょう。「Candidly Nicole」はリアリティー番組の先駆け「シンプル・ライフ」のニコール・リッチーが自作自演するコメディーです。ソーシャル・メディアでニコールをフォローしている人の数は、何と400万人!オンライン・シリーズで他人の世界を紹介していたニコールが、この番組では自分自身の日常を綴ります。
最近流行の紫色の髪で登場するニコール。拒食症は治らないのか、番組のプロモでメキシコ人に「鶏がら」と呼ばれている。 Piotr Sikora for VH1
パイロットを視聴したところ、既婚で子持ちのニコールが出逢い系サイトに独身の友人エリンに成り代わって登録し、揚句の果てにはニコールがデートに出かけるという”呆れ果てた”話です。エリンのプロフィールを登録する時の会話が、何ともニコールの常識を示唆していて、ずっと勘違いして生きてきたセレブを代表しているように思います。縦列駐車が死ぬ程嫌いなニコールに、父親ライオネル・リッチーと妹ソフィアが教える場面や、エリンの恋人候補をまるで自分の彼氏のように見せびらかして、友達の顰蹙を買ったり....笑えます。
左から妹ソフィア、ライオネル・リッチー、ニコール。「リハーサル無しで、興味の対象を飽くまで追いかける、リアル・ライフ・コメディーと呼んでるの」と説明するニコールだが、父親ライオネルのことは「目立ちたがりで、恥ずかしい!」と繰り返す。 Piotr Sikora for VH1
ニコールに引き続いて登場したのは、不倫と略奪結婚で世間から総スカンを食らったにも関わらず、時々思い出したようにメディアに登場しては、エディ・シプリアンとの不倫や結婚生活を弁護する、開き直りの女王リアン・ライムスです。オプラに出た時も、その後1年に1回くらいはテレビに登場して、お涙頂戴不倫劇を蒸し返し、それでいて「もう、結婚したんだから、そっとしておいて!」と締めくくります。叩かれるのが嫌なら、テキサスに帰って、ひっそりと暮らせば良いものを....
左からリアンとエディ。「散々メディアに叩かれて、じっと我慢の子だったから、この辺で言いたいこと言わせてもらう」と二人で制作したリアリティー番組。但し、前妻との間を行き来するエディの息子二人は、番組には登場させないと断言する。 Piotr Sikora for VH1
スキャンダルが悪化したのは、前妻ブランディがリアリティー番組や著書で、夫を寝取られた経緯を公表し、同情票が集まったからです。本作では、これまで叩かれっぱなしで捌け口がなかった二人が、ここぞ!とばかりに、本音を吐いて、吐いて、吐きまくります。
カントリー少女歌手も紆余曲折を経て31歳。すっかり尻に敷かれたエディは、リアンのどこに惹かれたのか?蒔いた種は、密かに自分で刈り取るべきでは? Vijat Mohindra/Artmix
「サード・ウォッチ」のエディは、現実と同じく女癖の悪い消防士を演じていましたが、演技だと思っていたファンも多い筈。その後、「インベイジョン」や「The Playboy Club」で善人役を演じていましたが、この日舞台に登場したエディは守りの姿勢を長く続けてきたからか、人相が変わっていました。
あのカップルは、もう沢山!と辟易している視聴者は、30分も付き合ってくれないと思います。同じように不倫、略奪結婚をした少数の(?)視聴者が、二人に同情するか、言い訳を勉強するために観るのでしょうか?それでも、何も得るものがないリアリティー番組は次々と登場します。情けない限りです。
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【ご報告】
みなさん、こんにちは。さがゆりこです。
このところ更新できずすみません!
オフィシャルブログ( http://ameblo.jp/sagayuriko/ )の方では先日お知らせさせて頂いたので、すでにご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、こちらでもご報告を…。
私さがゆりこは、6月22日に一般男性の方と入籍致しました。
家庭を持ったということで、これからはまた違った視点で海外ドラマを観られる、語れると思いますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。
2014年8月12日 さがゆりこ
<ツイッタ—>
http://twitter.com/sagayuriko1
<アメーバブログ>
http://ameblo.jp/sagayuriko/
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【出演情報】「第66回エミー賞授賞式」関連のお仕事を2つやることになりました!
みなさん、こんにちは。さがゆりこです!
暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしですか?
ブログを更新した早々、宣伝になってしまい申し訳ないのですが、実は、日本時間8月26日(火)に行われる、「第66回エミー賞授賞式」関連のお仕事を2つやることになりました!
(C) TVGroove.com
1つ目は、TVグルーヴさん企画の動画番組「TVGroove Presents 3分でわかる! 第66回エミー賞授賞式特集☆」での司会。
エミー賞といえば、アメリカTV界最大のイベントですが、なんと今年は、AXNでノンスクランブル放送(無料放送)で見れちゃうんです!
去年は放送が見れず、ツイッターで受賞結果を逐一チェックしていた私にとって、無料放送はとってもうれしい! AXNさん、本当にありがとうございます笑!
ちょっぴり話が逸れてしまいましたが、「TVGroove Presents 3分でわかる! 第66回エミー賞授賞式特集☆」では、エミー賞についてはもちろん、授賞式の見どころや注目作品を詳しく紹介しているので、みなさん楽しみに待っていてくださいね。
そして2つ目は、授賞式当日、ニコ生でソーシャルビューイングをすることになりました! 番組タイトルは「朝から生「エミー賞」海外ドラマ女子トーク!」です!
毎年注目して見ていたエミー賞ですが、まさか今回、自分がソーシャルビューイングできるとは思ってなかったので、夢が叶った気分です!
毎年、エンターテインメントとしてスケールアップしているエミー賞。今年はどんなサプライズ、どんでん返しがあるのでしょうか?
あと、女子的に注目したいのは、なんといってもレッドカーペット! 大御所女優のジュリア・ロバーツがどんなドレスでエミー賞に出席するのかが楽しみですね☆
WENN.com
個人的には、「glee/グリー」のクリエイター、ライアン・マーフィーが製作総指揮を務めた「The Normal Heart」に注目しています。
日本には全く情報が流れてきていない作品ですが、なんと今年のエミー賞では、圧巻の16ノミネート(!)を記録しているんですよね。
一体どんな作品なのか気になる。。。あとは、ついにフィナーレを迎えた「ブレイキング・バッド」がどれぐらい賞を獲れるかも楽しみです!
「ブレイキング・バッド」
語り始めたらキリがないので(笑)ここらへんで終わりにしますが、みなさん、8月26日(火)はぜひ、エミー賞を見て盛り上がりましょう!!!
【放送情報】
「生中継!第66回エミー賞授賞式」放送情報
8月26日(火)午前8:25~
今年の「エミー賞授賞式」は「スカパー!」でノンスクランブル(無料)放送でお届け!
CSボタンを押して、チャンネル『311:AXN』にアクセスすれば視聴可能!
エミー賞生放送記念! AXNが厳選した海外ドラマの第一話を無料配信中。詳しくはコチラ⇒ http://axn.co.jp/sp/drama_preview/
【さがゆりこ出演情報】
■「TVGroove Presents 3分でわかる! 第66回エミー賞授賞式特集☆」
本編はTVグルーヴのYouTubeチャンネルにて配信中⇒ https://www.youtube.com/user/tvgroove
予告動画
■「朝から生「エミー賞」 海外ドラマ女子トーク!」
「ニコニコ生放送」にて配信
配信日時:8月26日(火)8:20~12:30
<ツイッタ—>
http://twitter.com/sagayuriko1
<アメーバブログ>
http://ameblo.jp/sagayuriko/
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14年夏のセット訪問「Brooklyn Nine-Nine」「Masters of Sex」
14年夏プレスツアー間に実施されたセット訪問は、ゴールデングローブ賞に輝いたコメディー「Brooklyn Nine-Nine」と今年のエミー賞主演/ゲスト出演の2部門にキャスト3人が候補として挙がったドラマ「Masters of Sex」の2件でした。
7月16日午前11時から行われた「Brooklyn Nine-Nine」には、プロデューサー3人とキャスト9人の大所帯によるパネルインタビューが行われました。その後、セット内にキャストやクリエイター達が散らばって、個別インタビューを行いました。
TCA歓迎のサインも用意され、公式訪問の雰囲気だったが、パネルインタビューが始まると、クリエイターのマイク・シュアーとダン・グアーが大いに笑わせてくれた。 (c) Meg Mimura
私はアンドレ・ブラウアーが署長室に入るのを目撃したので、後を付いて行き一番乗り。ブラウアーの真ん前の椅子に着席して、インタビューを実施しました。
ABCの「Last Ship」でインタビューした時より、ずっとリラックスした感じ。「まだ悪役をしたことがないので、今後の目標としている」と語る。 (c) Meg Mimura
セット内では、御多分に漏れず、細かい所にどれだけ気を遣っているかを探検するのが醍醐味です。セットをデザインするのにお金がかかる訳だ!といつも納得してしまうのは、絶対にそんなものシーンに映らないよと断言できる細部への異常なこだわりです。微に入り細を穿つとは、まさにハリウッドのセットのことです。
「微に入り細を穿つ」の一例。雰囲気作りだと言われれば反論はできないが、関係者だけが面白がっているとしか思えない。 (c) Meg Mimura
午後5時、ラッシュアワーのハリウッドを突っ切って、ソニー撮影所に向いました。「Masters of Sex」は、5月20日のブログ「今年も進行中のエミー賞根回しイベント」でご紹介した、セント・ルイス市ワシントン大学で人間の性行動について共同研究した産婦人科医ウィリアム・マスターズと心理学者ヴァージニア・ジョンソンの公私を描く時代劇/人間ドラマです。この日は、マスターズが妻リビーと暮らす、1950年代築の邸宅に招待されました。
この日のために、小道具担当者が、リビーの優しい心遣いをタイマーとメモで表現。夕食はツナキャセロールのようです。 (c) Meg Mimura
1950年代に建てられた家屋に足を踏み入れたことがあるだけに、本物以上!と感激する評論家が続出しました。裏庭に出て、50年代を代表するオードブル各種とカクテルを楽しんでいると、三々五々撮影を終えた俳優が姿を現します。
玄関に陳列されていた50年代の衣装の数々。奥は子供部屋。 Photo: Eric Charbonneau/Invision for SHOWTIME
エミー賞ドラマ部門の最優秀女優賞候補にあがったリジー・キャプランは、受賞できると思うか?という質問攻めにあっていました。今年の穴馬はキャプランではないかと、予想しています。女性プロデューサー2人とセットデザイナー、衣装担当者なども、レセプションに姿を現しましたが、顔見知りのプロデューサー以外は、誰が誰なのか不明で困りました。
マスターズ博士役マイケル・シーンを取り囲み、インタビューが行われる。 Photo: Eric Charbonneau/Invision for SHOWTIME
左からリビー役ケイトリン・フィッツジェラルド、ジョンソン役キャプラン、シーン。この3キャラの奇妙な三角関係がドラマの核となっている。 Photo: Eric Charbonneau/Invision for SHOWTIME
左から英国人ローズ・マッカイヴァー(学長の愛娘ヴィヴィアン・スカリー役)、エミー賞根回しイベントで最後まで気長にサインに応じていたテディー・シアーズ(オースティン・ランガム博士役)、舞台女優アナリー・アッシュフォード(ベティー・デマイロ役)。Photo: Eric Charbonneau/Invision for SHOWTIME
シーズン2開始が待ち遠しい「Masters of Sex」のセット訪問でした。病院や大学の研究室など、他の施設が見られなくて残念でした。
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「ドラ活」で知った声優の“ベテランの定義”にびっくり!
海外ドラマ・ファンの間ではすっかりおなじみになった「ドラ活」に参加しました。6回目となる今回は、『リゾーリ&アイルズ』シーズン4第1話と『ダラス』シーズン1第1話を先行上映。
ゲストは、日本語吹き替え版でリゾーリ役を務めた朴璐美さんとアイルズ役の井上喜久子さん。ふたりが“アナ雪”の『Let It Go』のサビ、「ありのままで〜」を唄いながらで登場と同時に会場はヒートアップ!
普段は字幕派ですが、この作品は主役ふたりのハイテンポな会話が面白さのツボだから、だんぜん吹き替え派。なので全身ブラックでキメた個性派朴さんと対照的にフェミニンなワイン色ワンピの井上さんのナマを見られたのは、とっても貴重な体験でした。
リゾーリ役の朴璐美さん(左)、アイルズ役の井上喜久子さん
それぞれのキャラを演じる上で気をつけていることは?という質問に井上さんは「アイルズは、IQが高く賢いので、自分のアホさが出ないように、難しい言葉などは全部理解しているという感じで演じています」かたや朴さんは「ディレクターのテンポ感を出したいという要望で、セリフがすごく多いんです。スピード感とテンポ感を出すことを意識して頑張っています」
また「この作品のおかげで、よりキッコさん(井上)が好きになった」と朴さんが言えば、「私も朴ちゃんが相手だとセリフがすっと入ってきてすごくやりやすい。一緒にできたのは財産。声優冥利につきます」と、プライベートでも仲良しという二人の息はぴったりで、ドラマ同様、場を盛り上げてくれました。
さらに、声優さん絡みで嬉しいサプライズ。 同じテーブルになんと吉田聖子さんが!彼女は『ダラス』ではレベッカ役、また『プリティ・リトル・ライアーズ』ではエミリー役を担当。とてもチャーミングな人で、気さくに滑舌を良くするテクを教えてくれました。
声優歴6年の吉田さんに「ベテランですね」と言ったら、「まだまだ新人です」との答え。えええ〜っ?と思って調べてみたら、井上さんはな、なんとキャリア26年、朴さんは16年で、吉田さんのヒョッコ発言に納得。あの『リゾーリ&アイルズ』の最高の掛け合いは、熟練の賜物なんですね。
ときどき話題作りのためか、普通の俳優さんが吹き替えをやることがありますが、どうにもぎこちなくてドラマに入りこめないことが度々。やっぱり声優のプロフェッショナルになるには長い長いキャリアが必要なのだと確信しました。
シーズン4では、仲の良かった二人の関係に変化が…。お互いを思う気持ちゆえに火花を散らす展開になるそうで、どんなストーリーになるのか楽しみ!
恵比寿のお洒落なレストランで、無料でディナー&アルコールを楽しみながら大好きな海外ドラマの魅力にどっぷり浸れる「ドラ活」は、太っ腹なWOWOWが主催。まだ、参加したことがない人は是非是非、次回、応募してくださいね!
「ダラス」ネタは、あれこれ書きたいことがあるので、次回に持ち越します~。
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ハル・ベリー主演「EXTANT」と激痛!骨気!
ニューヨークにいると、楽しみなことが多すぎて、毎日があっという間に過ぎていきます。
この夏は異例の涼しさで、蒸し暑さとは無縁。朝、出勤するときは長袖を羽織ることもあるほどです。
楽しみの一つは、いち早く海外ドラマが見られること。アメリカにいるんだから当たり前なんですが、日本でヤキモキ新作の放送を待っていた身としては、本当に嬉しいです。
■ハル・ベリー主演「EXTANT」
最近は、CBSで放送中のハル・ベリー主演「EXTANT」を見ています。
このドラマは、なぜかイレギュラーな時期(7月)に始まりました。
本来なら、秋に新作ドラマが始まり、春に1シーズン24話が完結するというサイクルのため、夏は再放送が主流になるんですが…戦略が気になりますね。
アメリカでは、7月8月の夏休みにしっかりバケーションをとって旅行に行く人が多いので、ゴールデンタイムにも堂々と人気番組の再放送をしています。ゴールデンタイムに再放送というのは日本ではほとんどありませんが…たとえば、FOXでは現在、ボーンズのシーズン9が放送されています。
ケーブル局では、メジャードラマ不在のタイミングを見計らって、あえて夏を狙って新作をスタートさせることも多いので、「EXTANT」もそのあたりの事情を踏まえているのかもしれません。
「EXTANT」は巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が手がける近未来SFスリラー。
ハル・ベリー演じる宇宙飛行士のモリーが、夫を地球に残して挑んだ13ヶ月の宇宙ミッション中にになぜか妊娠してしまい…というストーリーです。あらすじはネタバレになるので、あまり書けませんが、真田広之さんが重要な役どころで出演しています。
ストーリーがちょっと複雑なので、結構、真剣に見ないといけないのですが、今後の展開が楽しみです。
■小顔をめざせ!激痛…骨気!
ところで、この夏、私が気になっているのは骨。こんなに骨を意識したのは人生初です(笑)
アナウンサーをしているときに、声をきちんと響かせるためには、頭蓋骨を矯正したら良いかもしれないと思いついて、機会があったら骨気(コルギ)というのをやってみたいな♪と思っていたんです。もちろん小顔にもなりたいし!
骨気とは、韓国で生まれた手で頭蓋骨や顔の筋肉をグイグイ押して、骨を動かしていく美容法。頭蓋骨って一つの骨だと思っていたら、どうやらパズルのように22枚のピースが組み合わさったものらしく、グイグイ押して老廃物を流せば小顔になるそうです。
アメリカでなぜ韓国の骨格矯正をするのか謎ですが…とにかく、骨気に通い始めました(笑)
興味がある方もいるかもしれないので、アートメイクに引き続き、骨気についても体験談を書いていこうと思います。
ここは、マンハッタンの32丁目コリアンタウンにある「 薬手名家」。オフィスビルの中に入っているとは思わなかったので、うっかり通り過ぎそうになりました。
中に入るとこんな感じ。
ピンクのTシャツと短パンに着替えていよいよスタートです。
顔だけのマッサージかと思っていたら、違いました。体もほぐしていきます。リンパを流しているのか、手の動きが高速なので、ゆっくり癒し系ではありませんが、30分くらいやってくれました。
慢性的な肩こりが解消されるのでは?期待大です。
続いて、顔のマッサージ。骨気は痛いと聞いていたけど楽勝と思っていたら、これは骨気ではありませんでした。聞いたら、リンパマッサージとのこと。これもしっかり30分くらいやってくれました。
その後、顔面の型をとりました。初めての顔に冷たい石膏が塗られていく感じ…
ひんやりしてずっしり重く、なんとも言えません。
この型と何回か通った後の型を比べるそうです。はっきり変化が実感できるといいな~。
ここまでは女性スタッフの方が施術してくださいましたが、最後にオーナーのチェン・キュー・チョイさんが登場。
初めての骨気です。
まるでパンでも捏ねるように、渾身の力であごをグイグイ、えらをグイグイ、頬骨をグイグイと押していきます。
そのたびに強烈な痛み、フーフー深呼吸しながら痛みをこらえました。本当に痛くて、「イタタタタッ」という声も出せず、「うううぅぅぅぅ」とか「ぐむむむぅぅぅ」とかうめいてしまいました。
一回目では、効果はそこまで実感できませんでしたが、そのうち小顔になると信じて、痛みに耐えたいと思います(笑)
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キャサリン・ハイグル「私は気難しくなんてないわ!」の真相
7月13日、NBCが新作(ドラマ3本、コメディー3本)を発表しました。昨秋の新作「ブラックリスト」がヒットしたので、今年も同様のスリラー/ミステリー路線を続行します。9月17日に「The Mysteries of Laura」が、11月17日に「State of Affairs」がデビューします。
中でも、「State of Affairs」はキャサリン・ハイグルのテレビシリーズ復帰という点だけで、1年前から話題になっていました。題名を聞いた時点では、ABCのヒット作「スキャンダル」に追い付け、追い越せ!的なメロドラマを想像していましたが、パイロットを観ると「HOMELAND」70%+「リベンジ」30%の深刻なドラマです。
【動画】 キャサリン・ハイグル主演「State of Affairs」トレーラー
ハイグルが演じるチャールストン(チャーリー)・タッカーは、CIAアナリスト。毎朝、コンスタンス・ペイトン大統領(アルフリー・ウッダード)に、国家安全保障を脅かす可能性を秘めた内外の重大事件トップ10を提示し、政局への影響と対策を助言する「ブリーファー」です。チャーリーは、テロ襲撃で婚約者アーロンを亡くし、PTSD症状を仕事で覆い隠してはいますが、埋葬後、アーロンの母親ペイトン大統領に報復を誓います。
仕事は人並み以上でも、私生活は荒れ放題の「デキる女」チャーリーは、原因こそ違え「HOMELAND」のキャリー地上波局版と言えます。PTSD治療中ですが、襲撃の詳細が記憶になく、心痛に直面できないため、異常な行動に走ったり、何かに依存しなければ生きられない不安定な状況です。
この日、キャストとしてウッダードと二人で登場したハイグルですが、取り巻きは5人のエグセクティブ・プロデューサー(EP)です。ブッシュ、クリントン両政権で「ブリーファー」を務めたロドニー・ファロンがボブ・サイモンズに持ち込んだ企画で、ファロンの配役第一希望がハイグルだったと発表がありました。
チャーリー役ハイグル(左)と大統領役のウッダード。二人の嫁姑関係が本作の原動力だ。 WENN.com
経緯やドラマの内容などについて、インタビューはスムーズに進んでいたのですが、EPナンシー・ハイグルに矛先が向けらた瞬間に、会場のムードが一転しました。実は、朝一で実施されたNBCエンターテイメントお偉方のパネルインタビューで、’ステージママ’ナンシーについて、ジェニファー・ソルキー社長が「しっかりとした意見をお持ちですが、’付合せ’的存在でしかありません。ケイティー(キャサリンのあだ名)は、人生の先輩として完璧に頼っているようですし、’二個一’と考えれば問題はありません」と評しました。これまでに制作に支障は来していないと言いつつも、「ナンシーさんは、ケイティーにとっては『mom-ager(Mom+manager)』『親友』『腹心』『子育てパートナー』ですから、’二個一’で企画会議に来られたのも不思議ではありません」と、真綿で首を絞めるような発言をしたため、好ましからざる印象が前以て植え付けられていました。
ソルキー社長の意味深(?)なナンシー評を基に、見知らぬジャーナリストの質問の主旨は、「娘さんの映画制作に関わっているのは知ってますが、母親が地上波局番組のEPとしてパネルインタビューに登場するとは前代未聞!何をするんですか?」というもの。キャサリンが下手に「クッキーを焼いてくれるのよ」と、その場を濁そうとしたのが大間違い!「クッキーなんて言ってる場合じゃないでしょ。『グレイズ』で’ごねて’以来の問題児を守るためですか?今回も’ごねる’と予測して、楯の役目ですか?説明して頂きたい」と飽くまでも食いついて離れません。
会場はシーンと白け、キャサリンは完全に守りの姿勢に入りました。それでも、ナンシーさんは全く動揺せず、「State of Affairs」がハイグル親娘の制作会社に持ち込まれた経緯とシリーズ化過程を説明、「EP一年生ですが、毎日学ぶことが一杯!」とはぐらかしました。EPジョー・カーナハンは、「ナンシーは配役に貢献大」と付け加え、ショーランナーのエド・バーネロは、親娘プロデューサーの日々の仕事振りを賞賛し、サイモンズは「魔女ジニー」の映画化がうまく進まなかったので、良い脚本があがってくるまで、‘ケーブル質’の本作を薦めたと述べて、次々と援護射撃しました。
キャサリン(左)はプロデューサー兼主演、母親ナンシー・ハイグルはEPのタイトル付きで登場した(上の写真は2012年撮影)。主演女優がプロデューサーのタイトルをもらうことは、「グッドワイフ」以降、当たり前のようになりつつある。 WENN.com
それでも、執拗にキャサリンに矛先が戻り、過去の報道では「ハイグル親娘はごねるから大変!」「起用は薦めない」などのバッシングが続出する一方で、ハリウッドでは「‘物申す女’は干される」のが常と弁護する評論家もいたが、「やっと復帰できると決断してのシリーズ主演なのか?‘物申す女’だから干されたのか?」を本人から聞き出そうとします。躊躇するキャサリンを庇おうと、バーネロが3回に渡り、口を挟もうとしましたが、全て却下され「失礼じゃないか!」と啖呵を切り、気まず〜〜い雰囲気になりました。
ここでやっとキャサリンが重い口を開き、要は「ロマコメは卒業して、何か新しいことに挑戦したいと思い、本作を選んだ」と説明し、過去については、日本でも報道されている「私は気難しくなんてない!」の否定声明(?)で締めくくりました。母親が攻撃され、闘志に燃えた後のキャサリンの発言だったことを目撃した評論家達も、「さっさと謝ってしまえ!」派と、「‘物申す女’バッシングの実証!」派に分かれ、パネル後も討論が続きました。
6〜7年前の「グレイズ」制作陣との遣り取り以来、槍玉に挙げられるキャサリン。一方、出演契約更新後、「デレク役は適当にやって、ル・マン24時間レースで鬱憤晴らしするしかない!」と公言するパトリック・デンプシーは制裁を加えられた試しがない。矛盾ではないか? WENN.com
「ロズウェル」以来、キャサリンに何度も個別インタビューをした友人の評論家B氏でさえ、折角のチャンスだったのに、謝らなかったと憤慨しています。キャサリンと直に話してから結論を出すよう説得を試みましたが、驚いたことに、今夜キャサリンはとんずらを決め込むと決めてかかっていて、取りつく島もありません。温和を絵に描いたようなB氏が、こんなに怒っているのを見たことがありません。
私は個人的にインタビューした経験がなく、「グレイズ」を追い出された(?)後のロマコメ映画を何本も観て、ハイグル親娘が制作する映画には、必ず何か得るものがあると感心していました。軽〜いロマコメではなく、いつも人生の教訓が隠されているからです。勿論、制作現場にいた訳ではないので、キャサリンの立ち居振る舞いを目撃/体験したことはありませんが、仕事振りや作品を見る限り、妥協しない女優ではないかと傍観してきました。妥協しない→物申す=’ごねる’と解釈されるのではないでしょうか?しかも、物申すのが女だから、余計に叩かれるのです。
B氏の予想に反して、少々遅れてではありますが、NBC主催のパーティーにハイグル親娘が姿を現しました。気軽に応じたインタビューで、ユタ州に越して‘良妻賢母’に専念していたが、「クリエイティブな仕事に戻りたくなった」と、キャサリンは本音を語りました。それでも、共演女優ウッダードから「仕事と家庭を両立させる秘訣」を伝授してもらうまでは、登板するべきか否か随分悩んだと言います。えーっ!?「マッドメン」じゃあるまいし、この期に及んで女が仕事と家庭の両立を思案している?キャサリンの過去や復帰云々より、その方が社会問題だよ!!!と思ったのは私だけでしょうか?
インタビュー後、「昔の可愛いキャサリンのままだった!」とB氏は大喜び。7月16日に、記事「Katherine Heigl still interesting」を執筆しています。少なくとも、B氏の偏見を覆すことができて、良かった!と、胸を撫で下ろしている私です。報道とは言え、執筆者の世界観フィルターを通していますから、真に客観的な見解などあり得ません。「‘物申す女’バッシングの実証!」派の一員として、このドラマでキャサリンが見事復帰してくれることを祈っています。但し、自局で放送する番組のEPを「ステージママに毛が生えたようなもの!」呼ばわりする社長の統制下では、お先真っ暗かもしれません。番組の幸先の悪さに輪をかけるように、8月15日、ショーランナーのバーネロが降板しました。「ハイグルとは何の関係もない」と言い残して....
数年、’良妻賢母’をやっていれば、クリエイティブな仕事に挑戦したくなるのは当然のこと。妥協しない女優ハイグルは、前途多難である。優秀な広報を雇った方が良いのではないか? WENN.com
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