スパイ、吸血鬼や魔女の氾濫で、現実的な「デキる女」が画面から姿を消した昨今の風潮を、昨年9月2日の「デキる女はどこへ行ってしまったの?」に綴りましたが、早くも次の周期の到来でしょうか?今秋、2014年版「デキる女」4キャラがデビューします。
CBS「Madam Secretary」は、大統領のたっての願いで、国務長官の座についたエリザベス・マッコード(ティア・レオーニ)の公私を描くドラマです。政治家には真似のできない型破りな発想と、CIAアナリスト時代のコネ、直談判できる大統領との間柄をフルに活用して、世界を変えて見せるぞ!とワシントンに乗り込んだエリザベスですが、初っぱなから反感を買って四面楚歌になります。
「Madam Secretary」エリザベス・マッコード役レオーニ。12歳の息子に学校の送り迎えができなくなると説明したら、「最近、うざいと思ってたから、良いよ!」と言われて、女優業復帰を決めたと笑う。 WENN.com
「クローザー」のシーズン1を彷彿させますが、南部出身の淑女ブレンダ・ジョンソンはスカートひらり、「たかが女」を逆手に取って出世、夫フリッツ(ジョン・テニー)は二の次の「デキる女」でした。エリザベスは、パンツスーツを常用する男勝りの国務長官ですが、夫ヘンリー(ティム・デイリー)と十代の娘と息子を大切にする、公私のバランスのとれた「デキる女」を目指すそうです。
パイロットを観た限り、内容や設定は、ヒラリー・クリントンが初の女性大統領になるための根回しドラマ?と勘ぐられた「マダム・プレジデント〜星条旗をまとった女神」(05〜06年)に酷似しています。大統領から国務長官に格下げとなったものの、本作こそ、ヒラリーが次期大統領になるための布石でしょうか?
【動画】海外ドラマ「Madam Secretary」トレーラー
7月17日の制作発表会の席で、クリエイターのローリー・マクリアリーが、「ヒラリー・クリントンがベンガジ事件の公聴会で証言しているのを見て、これだ!と閃いた」と述べたように、第67代国務長官を務めたヒラリーがモデル。「男尊女卑がまかり通っている国に、女高官が乗り込んで行くって、どんな感じなんだろう?と想像し、CBSに持ち込んだところ、ベテラン放送作家バーバラ・ホールを紹介され、パイロットに至った」と経緯を説明しました。
ホールは同局で「Joan of Arcadia」(03〜04年)を創作した放送作家で、久々のテレビ復帰です。家族ドラマが得意なホールは、「結婚や家族を顧みない、離婚間際のデキる女はもう旧い」と指摘し、完璧ではないものの、家庭円満を目指すマッコード夫妻を描く抱負を述べました。ヒラリーの生き様は、女癖の悪い夫ビルなくしては考えられませんし、離婚率5割以上の米国で、結婚も家庭も仕事も満遍なく、そつなく「デキる女」を敢えて描くとは....例え、架空の世界でも、嘘っぽくならないでしょうか?
ホールが最早「旧い」とレッテルを貼った、公私のバランスがとれない現実的な「デキる女」一人目は、大統領のブリーファーです。前回、「私は気難しくなんてないわ!」発言の舞台裏を明かしましたが、キャサリン・ハイグルがテレビ復帰を賭ける「State of Affairs」(NBC)の主人公チャーリーです。婚約者を亡くした後のPTSDで私生活は荒れ放題ですが、CIAアナリスト/大統領のブリーファー職に没頭しています。毎朝、チャーリーが助言する女大統領との嫁姑関係が、このスリラー/ミステリーの原動力です。
「State of Affairs」の主人公チャーリーを演じるハイグル。才色兼備で、外見は完璧だが、婚約者アーロンの仇討ちを胸に秘めている点が、「リベンジ」のエミリーと同じだ。 WENN.com
【動画】海外ドラマ「State of Affairs」トレーラー
NBCから9月にデビューする「The Mysteries of Laura」のNYPD殺人課刑事ローラ・ダイアモンド(デブラ・メッシング)が、二人目の「デキる女」キャラ。バツイチ、シングルマザー振りを、ユーモアたっぷりに描く犯罪捜査ドラメディーです。やっと離婚にこぎ着けたと思ったら、元亭主ジェイク・ブロデリック(ジョシュ・ルーカス)が上司として転任してきたこともあって、久々の独身生活は筒抜け。おまけに、やんちゃ盛りの双子の子育て方針を巡って、どこまでも平行線のローラとジェイクなど、公私混同の複雑な設定です。しかし、中味は古典的犯罪捜査モノになっていて、充分に楽しめます。メッシングだから観たい!と思わせますが、バツイチ/シングルマザーの刑事なんて、それこそ旧くないですか?
「The Mysteries of Laura」ローラ・ダイアモンド刑事役メッシング。「家庭も職場も完璧に!がモットーなんだけど....」とローラの建前を指摘するが、仕事は子育てから逃避するための言い訳?的シーンが多々あって、大いに笑える。 WENN.com
【動画】海外ドラマ「The Mysteries of Laura」トレーラー
「ウィル&グレイス」で昔取った杵柄を十二分に発揮するメッシングですが、殺人課刑事という職業柄、「退かない、詫びない、媚びない」が三拍子揃った、等身大の女として描かれています。職場の男勝り振りを、そのまま結婚/家庭に持ち込むとこうなると言う、現代女性への警告なのかもしれません。
最後にご紹介するのは、ヴィオラ・デイヴィスの初の主演シリーズと言う理由から、今秋一番期待が寄せられている「How to Get Away with Murder」です。しかも、「グレイズ・アナトミー」「プライベート・プラクティス」「スキャンダル」に引き続いて、ABCのヒットメーカー=ションダ・ライムズが放つリーガル・サスペンス・ドラマです。
但し、著名なプロデューサーのお墨付きよりは、もう少し内容が濃く、クリエイターのピーター・ノウォークは、ライムズ将軍のお膝下で育った(=ションダランド制作会社で長年働いている)ライターです。「極めて平凡な人生を送ってきたので、凡人を突飛な状況に置くとどうなるか?を想像するのが大好き。法学部新入生が殺人事件に巻き込まれたら、どうなるか?を企画した」と、ノウォークは7月15日のパネルインタビューで述べました。
「How to Get Away with Murder」の看板女優デイヴィスは、「ダメージ」のパティー・ヒューズと同様の冷血漢として描かれている。キーティング教授の謎を紐解いて行くのが楽しみなシリーズだ。 WENN.com
デイヴィスが演じるアナリース・キーティングは、フィラデルフィアのカリスマ弁護士ですが、刑法の基礎講座「殺人罪を免れる法」で、刑事被告人弁護術を教える法学部のスター教授でもあります。「ダメージ」のパティー・ヒューズ(グレン・クローズ)と同じく、勝つためなら手段を選ばない冷血漢。ヒューズの生い立ちや過去が徐々に明かされたように、キーティングが今日に至った経緯も次第に判明しますが、「謎の女キーティングを受講生の眼から描くのがライムズ流」と、ノウォークは群像劇でありながら確固たる主人公を中心に世界が回る語り口を指摘しました。
毎年、受講生の中から数人をキーティング事務所のインターンとして採用する習わしで、名誉職を巡って、7人の新入生がしのぎを削ります。選ばれた5人の前途は有望かと思いきや....殺人事件に巻き込まれて、人生が狂い始めます。パイロットを一度オンライン視聴しただけなので、音声だけで画像が動かない時もあり、細部に偲ばせたヒントを多々見逃したかと思いますが、リーガル・サスペンス+謎が謎を呼ぶミステリー仕立て(「プリティ・リトル・ライヤーズ」風)のドラマです。但し、「スキャンダル」が政界ドラマからメロドラマに変貌を遂げたように、本作も大きく方向転換する可能性が無きにしも非ずです。
【動画】海外ドラマ「How to Get Away with Murder」トレーラー
個別ビデオ・インタビューしたデイヴィスは、息を呑むほどの迫力+近寄り難い尊厳+目映いばかりの美しさで、私はたじたじとなってしまいました。「縁の下の力持ち(助演)は卒業。演じたことのないキャラ、どう演じたら良いのか不安になるようなキャラに挑戦したかった」と、デイヴィスは登板について語りました。これまで大人しい役が多かったので、破廉恥で掴みどころの無い「デキる女」はデイヴィスにぴったりかも知れません。但し、「プリティ・リトル・ライヤーズ」ではなく、「ダメージ」になることを祈ります。
2014年版「デキる女」4キャラのうち、どのキャラが「グッドワイフ」のアリシア・フローリック(ジュリアナ・マルグリーズ)のように女として成長し、生きる知恵を授けてくれるでしょうか?
「グッドワイフ」アリシア・フローリック役で、8月25日エミー賞主演女優賞を受賞したマルグリーズ。マルグリーズこそ、今乗りに乗っている「デキる女」? WENN.com
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「デキる女」早くも再来か?今秋登場する4キャラをご紹介
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「フレンズ」同窓会が目玉のCBS/CW/Showtime合同パーティー
7月17日は午前9時のCBSエンタテイメント社のニーナ・タスラー会長の記者会見に始まり、下記の新番組制作発表のパネルインタビューが実施されました。
ドラマ
「Madam Secretary」
「NCIS: New Orleans」
「Scorpion」
「Stalker」
「Battle Creek」(2015年春プレミア)
コメディー
「The McCarthys」
夜、7時からパシフィック・デザイン・センターで、CBS/CW/Showtime局の新/継続番組の制作陣やキャストが一同に会して、パーティーが行われました。
デザイン・センターの名にふさわしく、カラフルで奇抜な建造物。ヤシの木の並木道(奥)沿いにレッドカーペットが敷かれ、スターが次々と到着する。 (c) Meg Mimura
屋外の真夏の夜のパーティーは、最高!食べ物は屋台形式になっているので、食べたいものを目指して、列に並ぶ仕組みだ。ハンバーガー待ちの列に、昨年7月12日、「House of Lies」の希望の星としてご紹介したドニス・レナード・ジュニアを発見、今シーズンのロスコーはどのように成長して行くのかを聞いてみた。 (c) Meg Mimura
今秋の新番組ではないので、「The Odd Couple」はパネルインタビューがありませんでしたが、マシュー・ペリーを含むキャストと制作陣が参加しました。Showtime局「Episodes」からはマット・ルブラン、「Web Therapy」のリサ・クドローが参加することになっていたので、「フレンズ」同窓生が三人集まる=「フレンズ」同窓会になると期待していたのですが....私は、「Web Therapy」のダン・ブカティンスキーに出逢ったのみでした。ネタバレになるので、内容は控えますが、「スキャンダル 託された秘密」シーズン2でのブカティンスキーの’好演’が眼を見張るばかりだったので、声をかけずにはいられませんでした。
「フレンズ」で有名になったマシュー・ペリー、リサ・クドロー、マット・ルブラン。クドローは、「Web Therapy」の他に、HBOで「The Comeback」(05年)の10年後版6話限定シリーズを制作する。 WENN.com
ペリー(左)とルブランが、レッドカーペット上で再会。ペリーは、「フレンズ」後、4~5本の作品に挑戦したが、いずれもキャンセルとなった。「ジョーイ」はキャンセルされたものの、ルブランは今年も「マット・ルブランの元気か~い?ハリウッド」で、エミー賞主演男優賞候補に挙がるほどの活躍振りだ。
放送開始は来春までお預けですが、パネルインタビューが実施された新作「Battle Creek」のクリエイター、デビッド・ショアに久し振りに再会しました。「HOUSE」時代に何度もインタビューをさせてもらった、私の大好きな放送作家の一人です。「HOUSE」終了後、初のシリーズはヴィンス・ギリガン(「ブレイキング・バッド」クリエイター)が、12年前に書いた脚本を手直ししたものです。ショアはカナダ出身、第三者的な視点からアメリカを描く放送作家ですし、「『HOUSE』は悲観的な世界だったから、『Battle Creek』は明るく、楽しく、笑える世界を目指す」と抱負を語りました。大いに期待できます。
「Battle Creek」では、モナコ生まれ、良家のオボッちゃまFBI捜査官ミルト・チェンバレンを演じるジョシュ・デュアメル。「ラスベガス」以来のテレビ復帰だが、なかなか良い歳のとり方をしているのが嬉しい。
今秋の新作「Stalker」は、ケヴィン・ウィリアムソンが創作しただけあって、パイロットは何とか観たものの、こんなドラマを夜遅く観たら、悪夢にうなされることは間違いありません。毎週、この手の身の毛のよだつものは観られない、観たくないと結論を出したのは、私だけではありません。それが証拠に....
パネルインタビューでは、ストーカーを自ら体験したウィリアムソンが、LAPD内に設けられたThreat Management Unit (TMU=嫌がらせ/ストーカー対策部門)に紹介されて、1998年以来興味ある分野だったことを意気揚々と語りました。2013年2月11日に「喉元過ぎて熱さを忘れた(?)局幹部」に記した通り、「ザ・フォロイング」のクリエイターでもあるウィリアムソンは、12歳からゴシック/恐怖小説の大家エドガー・アラン・ポーに憧れ、ポーの世界を映像化する’怪奇’ライター。現役のTMU刑事をコンサルタントとして雇ったことや、「ザ・フォロイング」と違って犯罪捜査もの仕立てになっており、「ストーカー心理をスリル満点に描く傍ら、ストーカー心理の情報満載の‘楽しい’番組になる」と真顔で発表しました。
蓼食う虫も好き好きとはよく言ったもので、ストーカー心理が面白い/楽しい/娯楽/為になると思う人もいるんですね?陰湿な変質者やストーカー行為から何を学べと?何が面白い/楽しいのか?等の意味合いの数々の質問に、「観たくないなら、チャンネル変えれば?」と切り返された日には....’異常’を’普通’に変えてしまったウィリアムソンは、サンディフック小学校乱射事件直後にも関わらず「ボクは捏造した世界の語り部に過ぎない」と「フォロイング」を弁明しましたが、「Stalker」への良識ある反発、批判を予想していなかった筈はないと思うのですが....インタビュー終了後、ウィリアムソンがエージェントに、「『ストーカー行為の何が面白い?』ってか、べらんめえ」と憤慨を吐き出しているのを小耳に挟みました。子供の頃から怪奇の世界に浸っている井の中の蛙らしい発言ではありませんか?いと、おどろおどろしく、私はそそくさとウィリアムソンの世界を去りました。
「Stalker」のジャック・ラーセン刑事役ディラン・マクダーモット(中央左)とベス・デイヴィス警部補役マギーQ。ラーセン自身ストーカー行為の真っ最中、デイヴィスはストーカーの被害者だった私的背景が味噌らしい。
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今年のエミー賞受賞「ブレイキング・バッド」主演男優の秘密とは?
「ブレイキング・バッド」キャスト WENN.com
今年のエミー賞は、まさに「ブレイキング・バッド」イヤーでしたね。なんと主要6部門、作品賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞、脚本賞、編集賞までごっそり受賞!ファイナルシーズンに相応しい有終の美を飾ったといえます。
しがない高校教師からドラッグ密造に暴走する主役ウォルターを演じたブライアン・クランストンは、「人生で一番大切な役」と喜びのコメント。
企画段階では、こんなドラマがヒットするわけないと言われ、主演候補だったジョン・キューザックとマシュー・ブロデリックが断ったおかげで、ブライアンに役が回ってきて蓋を開けたら超級ブレイク!
その昔、英語版戦隊シリーズ『パワーレンジャー』では、敵役の怪人の声のみで登場した下積み時代から、国民的ヒーローに大出世だから、これぞアメリカン・ドリームです!
最後のエピソードの撮影が終了した日に、ブライアンは、右手の小指のサイドに「ブレイキング・バッド」の小さなタトゥーをいれたそう。きっと自分の身体に刻みつけたいほど、俳優冥利に尽きる作品だったのでしょうね。たぶん、毎日、指を開いてタトゥーをみるたびニンマリしているはず。
でも、目立たないところに入れたところが、58歳アラカン世代、控えめでカワイイ~!
ブライアン・クランストン WENN.com
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ジョージ・タケイのドキュメンタリー映画「To Be Takei」
少し前になりますが、ニューヨークで行われた人権映画祭でジョージ・タケイさんのドキュメンタリー映画「To Be Takei」を見てきました。
ジョージ・タケイさんといえば、海外ドラマファンにはおなじみの存在。
お決まりのポーズで!Chris Hatcher / PR Photos
代表作「宇宙大作戦/スタートレック」シリーズのヒカル・スールー役をはじめ、「HEROES/ヒーローズ」ではマシ・オカ演じるヒロ・ナカムラのお父さん役など、さまざまな作品で圧倒的な存在感を放っています。
アメリカでの人気は絶大で、もしニューヨークで「アメリカで一番有名な日本人って誰?」というアンケートをとったら、安倍首相や渡辺謙さんをおさえてナンバーワンになること間違いなし!!!
とはいえ、実はジョージ・タケイさんは、はアメリカ ロサンゼルス生まれの日系アメリカ人2世で、日本国籍ではないので、日本人とは言えませんが…ハリウッドで活躍する最も有名な日系人俳優です。
ドキュメンタリー映画「To Be Takei」は、人種差別に苦しんだジョージ・タケイさんの子供時代の話、2005年にゲイであることをカミングアウトしてからの話を中心としたストーリーです。
パートナーのブラッド・アルトマンさんとDavid Gabber / PR Photos
1860年代から1940年代にかけて25万人以上の日本人がハワイやアメリカ本土に移住しました。
1860年代といえば、まさに南北戦争時代。黒人が奴隷として働かされていた頃です。当時、移民となった日本人の方々が人種差別に苦しんだことは想像に難くありません。
ジョージ・タケイさんは移民となった両親のもとロサンゼルスで生まれ、弟や妹とともに健やかに成長しますが、1941年の真珠湾攻撃をきっかけに起こった日系人排除運動で生活は一変。翌年には、敵国の人間ということで、なんと一家共々、強制収容所に送られてしまいます。
ジョージ・タケイさんの家族は、強制収容所での3年にも及ぶ生活で、仕事や財産などすべてを失いました。
こうした壮絶な子供時代の体験から、日系アメリカ人の地位向上を訴え続け、講演なども多く行っています。
Izumi Hasegawa / PR Photos
映画では、人種の平等を訴え続け、さらに近年は、同性愛者の地位向上のため戦っている姿が描かれています。
このドキュメンタリー映画のすごいところは、ただ硬く事実を伝えるのではなく、ユーモアが溢れ、笑いながら見られるところです。
もちろんジョージ・タケイさんの人柄、そしてパートナーのブラッドさんのするどいツッコミも相まって、すごく面白い映画に仕上がっています。お二人の馴れ初めから、日常の愚痴(ジョージは良い声だけど音痴で困るとか(笑))まで、つい笑ってしまうシーンばかり!
日本で見られるチャンスは少ないかもしれませんが、ぜひ映画「To Be Takei」をご覧ください。すごくオススメです。
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21世紀の結婚を考察する「Satisfaction」「The Affair」
去る7月17日に、USA局でデビューした新番組「Satisfaction」は、倦怠期を迎えた21世紀のアラフォー夫婦を通して、結婚のルネサンスを考察する示唆に富んだドラマです。一夫一婦制の結婚制度の崩壊が叫ばれて久しい米国でも、不倫や男娼を吊るし上げず、冷静な目でユーモアたっぷりに描くドラマは珍しく、今シーズン残り2話になり、「えー、始まったばかりなのに?!」と不満が聞こえてきます。
【動画】 「Satisfaction」トレーラー
トルーマン一家は、ニール(マット・パスモア)を筆頭に、妻グレース(ステファニー・ショスタク)と16歳の娘アニカ(ミシェル・デション)の三人家族。プール付きの夢のようなマイホーム、自家用車2台、大型3Dテレビと、欲しいものは何もかも手に入れたアラフォー夫婦です。ニールは高給取りの投資アドバイザー、グレースはインテリアデザイナー、アニカは私立高校に通っていて、何の不自由も無い、幸せな一家のように見えますが....
「Satisfaction」ショスタク(左)は、所帯臭さの全くない妻グレースを演じているが、時々地に足が着いていないな〜とがっかりする。今時のアラフォー良妻賢母はこんなものなのか?一方、パスモア(右)は、普通の男ニールを見事に演じている。 WENN.com
子育ても終わり、そろそろ向き合って生きていかなければならない時期に差し掛かったニールとグレースですが、忙しさにかまけてすれ違いを繰り返してきた結果、夫婦の会話はゼロ。倦怠期真っ最中に、‘中年の危機’に突入したのか、ニールは社会に何の貢献もしていないと、仕事に愛想を尽かして退職。意気揚々と報告に出かけたグレースの職場で、ニールが目にしたのは、昼下がりの情事!悟りを開くべくニールが自分探しの旅に奔走している間に、刺激を求めたグレースが、バーで知り合ったジゴロと密会を楽しんでいたのです。
18年連れ添った妻の背進を責めるどころか、降って湧いたチャンスを利用して、ニールは男を買う主婦の本音を聞き出すことに成功します。そっくりそのままグレースに適用して、消えかかった情熱の炎を再燃させようとしますが....背中合わせのまま、仕事や子育てが降り掛かってきて、夫婦の間にできた溝は広がる一方です。
09〜11年に、HBOで放送された「Hung」というドラマを彷彿させます。このドラマは、バツイチで薄給の高校のバスケ/野球のコーチが、有閑マダムのお相手をして生計を立てている内に、女/主婦の愚痴を聞いて、再婚してしまった元妻の気持ちを悟るという内容でした。主人公が男性だったことが、「Satisfaction」とは異なります。
「Hung」で有閑マダムの相手をして生計を立てるようになったレイ・ドレッカー役のトーマス・ジェーン(左)と、ぽん引きタニア役ジェーン・アダムス。見かけよりずっと濃い内容にびっくりした視聴者も多い。 Chuck Hodes/HBO
一方、10月19日に始まるShowtime局の「The Affair」は、ミステリー仕立てで、二組の夫婦の結婚を描くドラマです。ロングアイランド州モントークという海辺の小さな町で繰り広げられるウェイトレスのアリソン(ルース・ウィルソン)と、妻の実家に避暑にやって来た教師/作家のノア(ドミニク・ウエスト)の不倫が両家族に投ずる波紋を描きます。シーズン1は10話で、ある事件を黒沢監督の映画「羅生門」のように、アリソンとノアの視点から描くのが味噌です。共演は、アリソンの夫コールにジョシュア・ジャクソン、ノアの妻ヘレンにモウラ・ティアニー。
「The Affair」でウィルソン(左)は「ルーサー」の精神異常者とは似ても似つかぬ、苦しみに耐える女アリソンを演じる。一方、悪役が多かったウエストは、妻の家柄に押しつぶされそうな繊細な男ノア役に挑戦。但し、パーティーで会ったウエストは冗談で固めたような人で、番組の宣伝にも長けていた。 WENN.com
【動画】 「The Affair」トレーラー
クリエイターは、HBOで3シーズン続いた「In Treatment」(08~10年)のハガイ・リーヴィーとサラ・トリームです。人間の心理を描かせたらこの二人の右に出る放送作家はいません。男女作家コンビであることを利用して、男と女では見方、感じ方が異なる上、生い立ち、文化、階級、教養等で形成された各人のフィルターを通して見る結果、同一の出来事でも大きく異なるという’核心’を描きます。
また、「不倫相手が普段どのような体験をしているのかは、謎でしょ?逢瀬の時に、二人の世界が一時的に生まれるけれど、結局、夫々が別世界へ帰って行く訳だから....二つの世界を行き来している男女、しかも男と女はものの見方も感じ方も違うし、そこが面白いと思ったの」とトリームはパネルインタビューで述べました。階級や階級の差から生まれる偏見も極めて重要な波紋の要素となると付け加えました。
今夏、FXが男女関係、結婚を描くコメディー「Married」と「You're the Worst」を発表しましたが、明らかに若い男性視聴者向けで、いずれも観るに耐えません。もう1本、期待できるのは、デビューは12月2日というBravo局初のドラマ「Girlfriends' Guide to Divorce」です。同作も、タイトルに反して結婚とは何かを探ります。まだパイロットを観ていないので、どのような作品に仕上がっているかは疑問ですが、1)クリエイターがマーティー・ノクソン(「マッドメン」でマシュー・ワイナーから訓練を受けたライター)で、ノクソン自身の離婚やバツイチデート体験を元に書いたこと、2)主演がリサ・エデルシュタイン(「HOUSE」)と、脚本も手がけるポール・アデルスタイン(「プライベート・プラクティス)」であること、3)助演にもなかなか個性的な女優が配役されていることの3点からだけでも、かなり期待できます。
「Girlfriends' Guide to Divorce」のアビー役エデルシュタイン(左)、元夫ジェイクにはアデルスタインが登板。「名字が一字違いだから、親戚かも?」と、初対面から意気投合したと声を揃える二人。 WENN.com
【動画】「Girlfriends' Guide to Divorce」トレーラー
但し、今年何故5本も男女関係を考察する作品が登場したのか?と言う、疑問は残ります。アクション、スパイスリラー、アニメの実写化などが横行して、そろそろ違うものを観たいという視聴者が増えたのでしょうか?不況の風が収まって、結婚や不倫について考える余裕ができたからでしょうか?大型の劇場用映画しか制作できない現環境で、男女関係は完全に映画から弾き出されていますから、感情の起伏、人間の成長過程などを細やかに、長期に渡って描けるテレビに移行せざるを得ないと言うことかも知れません。「Satisfaction」や「The Affair」を満喫できるのなら、原因はどうでも良いのですが....
因に、TCA会員が今秋の期待作に投票、結果が9月9日に発表されました。通常、おじさん評論家達が忌み嫌っている男女関係を描くドラマ「The Affair」が、期待の新作3位と期待のドラマ2位に挙がりました。ウッソー!と目を疑って、何度も読み返した私!どこかどう受けたのでしょうか?それとも、女性会員が増えたと言うことなのでしょうか?分析の要ありですね....
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あの日を忘れない ~アメリカ同時多発テロから13年~
アメリカ同時多発テロから13年の歳月が過ぎました。
かつて世界貿易センタービルがそびえ立っていた場所では追悼式典が行われ、犠牲となった人たちの名前が一人一人読み上げられました。
2001年9月11日、旅客機がイスラム過激派組織「アルカイダ」によってハイジャックされ、世界貿易センタービル、国防総省が攻撃を受けたアメリカ同時多発テロ。日本人24人を含む2983人の尊い命が奪われました。
皆さんは、そのとき何をしていましたか?
ツインタワーに旅客機が衝突し、崩落する映像はテレビを通じて世界中に放送され、2億人が目撃したと言われています。
私は当時、高校3年生でした。大学の推薦入試に合格し、テレビを見ながら、叔母と春から始まる新生活のことなどを話していたのを覚えています。和やかな談笑の最中に飛び込んできた世界貿易センタービルの衝撃的な映像。現実のものとは思えませんでした。
まだアメリカに行ったこともなく、社会人として働いた経験もない私には、不謹慎ですが、まるでパニック映画を見ているような、遠くの国で何か大変なことが起きているんだという認識しかできませんでした。
いつも通りに会社に行って働いていたら、突然、飛行機が突っ込んできて、当たり前の日常を失い、命を落とした多くの人たち。私が、被害者に思いを馳せて、テロというものの恐ろしさを理解できるようになったのは、恥ずかしながら、最近になってからです。
私は今、ニューヨークで働いています。オフィスも世界貿易センタービルのあった場所から近く、日に日に進んでいく再開発の様子を目の当たりにし、アメリカ同時多発テロのことが、身近なこととしてイメージできるようになりました。そして私が、犠牲者の方が命を落とした年齢に近づいたことも、昔よりイメージできるようになった理由の一つだと思います。
9月11日は会社を出てから、空を見上げると、2本の光のタワーが天に向かってのびていました。
私が最近、骨身に沁みて思うことですが、アメリカで働くというのは決して楽なことではありません。犠牲者の中には、自分の夢を実現するため、必死に大学で勉強し、懸命に働き、やっと掴んだ仕事のために世界貿易センタービルにいた人も多かったでしょう。
少しの自信と大きな期待に押しつぶされそうになりながらキャリアを築いていた人、結婚したばかりの人、子どもができたばかりの人・・・今の私と同じような年齢、境遇のたくさんの人たちが、一瞬にして未来を失ったのです。
そう考えると、もうパニック映画のようにも、遠くで起きた悲惨な出来事のようにも感じません。
犠牲者一人一人に家族や大切な人たちがいて、その方達の喪失感は13年たった今も、そしてこれからもなくなることはないでしょう。亡くなってしまった方にはもう二度と会えないのです。
■世界貿易センタービルの現在
かつて世界貿易センタービルのツインタワーがそびえ立っていた場所は、現在、滝のように水が流れるモニュメント「メモリアルポンド」になっています。
会社帰りに行ってみると、9月11日ということで、特別にライトアップされていました。モニュメントのある広場は「メモリアルプラザ」と名付けられ、どなたでも無料で入ることができます。
2つのモニュメント「メモリアルポンド」の間には、今年5月15日には「911メモリアルミュージアム」がオープン。
アメリカ同時多発テロによる犠牲者を悼み、記録を後世に伝えることを目的に当時の衝撃を物語る様々な展示が行われています。
私も7月に「911メモリアルミュージアム」を取材させていただき、ミュージアムの方にもお話をうかがうことができました。今月、「911トリビュートセンター」の取材をしてきました。
「911メモリアルミュージアム」は、アメリカ同時多発テロとはどういうものだったのかという事実を伝えることに主眼を置いた施設。「911トリビュートセンター」は、犠牲となった人々の遺族による「911家族会」によって運営されているもっとパーソナルな部分に主眼を置いた施設です。
長くなってきてしまったので、「911メモリアルミュージアム」や「911トリビュートセンター」については、また紹介しようと思います。
アメリカ同時多発テロのような悲劇を繰り返さないためにも、遠くの惨事としてではなく、一人一人が、いつ誰の身に降り掛かってもおかしくない出来事であり、平和を守っていくことが大切だと思えたら・・・私も911を忘れないでいようと思います。
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911メモリアルミュージアム
アメリカ同時多発テロから13年が経ち、世界貿易センタービル周辺の再開発も進んでいます。
当時、2棟のタワーがそびえ立っていたエリアは、メモリアルプラザという公園のような場所になっています。
メモリアルポンドは上から見るとこんな感じ © 2014 Silverstein Properties, Inc
ここに立った時は、テロで全てが瓦礫と化した場所が、こんな綺麗に整備されて、新しく生まれ変われるんだな・・・アメリカって本当にすごい国だな!と圧倒されてしまいました。
犠牲者を悼んでライトアップされていました 9月11日撮影
メモリアルプラザには「サバイバルツリー」と呼ばれる木が植えられています。
「サバイバルツリー」よく見るとこの木だけ傷だらけです
同時多発テロのあと、がれきの中から 傷ついた姿で発見され、今では 花を咲かすまでに復活を遂げました。生存と復活のシンボルになっています。
生存と復活のシンボル「サバイバルツリー」
将来的には、このメモリアルプラザを取り囲むように6棟のオフィスビルや新しい駅などができる予定です。
完成予想図 © 2014 Silverstein Properties, Inc
セブン・ワールドトレードセンターが2006年にすでにオープンしており、現在は ワン・ワールドトレードセンターとフォー・ワールドトレードセンターがオープン間近です。マンハッタンの景色も大きく変わっていくことでしょう。
すべて工事が終わるとこんな感じになる予定です © 2014 Silverstein Properties, Inc
ワン・ワールドトレードセンターは全米一の高く、先端まで含めると541mの高さがあります。ワン・ワールドトレードセンターは以前、フリーダムタワーと呼ばれ、テロに屈しないアメリカの象徴でした。現在は、それぞれのタワーを番号で呼ぶように統一され、ワン・ワールドトレードセンターと呼ばれています。
闇夜に突き刺さりそうなワン・ワールドトレードセンター 9月11日撮影
フォー・ワールドトレードセンターは世界的に活躍する日本人の建築家・槙文彦さんが設計しました。
左がフォー・ワールドトレードセンター、手前が911メモリアルミュージアム、右の光は犠牲者を追悼する光のタワー 9月11日撮影
「911メモリアルミュージアム」もメモリアルプラザに建てられています。
911メモリアルミュージアム
館内は、中央にあるファウンデーション・ホールとヒストリカル・エキシビション、メモリアル・エキシビションで構成されています。
ファウンデーション・ホールとヒストリカル・エキシビションには、旅客機の衝突で ちぎれたビルの鉄骨、はしごが歪んだ消防車など、当時の衝撃を物語る様々な展示が行われています。
ちぎれたビルの鉄骨
これは、一機目の旅客機が直撃したノースタワーの93階から96階に使われていた鉄骨です。爆発による熱で溶け、大きく曲がってしまっています。
崩落したビルの下敷きになった消防車
当時、現場に駆けつけた消防車も展示されています。
はしごが歪んだ消防車
ノースタワーの崩落により、車体が潰れ、はしごが歪んでいます。救助に向かった消防隊員も300人以上が命を落としました。
最後の柱
瓦礫の撤去作業の最後に運び出された「最後の柱」には殉職した消防隊員、警察官の写真などが同僚たちによって貼付けられています。
最後の柱にメッセージを書く人も
柱を埋め尽くすように書き込まれた犠牲者の名前やメッセージ。訪れた人は、その一つ一つをタッチスクリーンで見ることができるようになっています。
また、メモリアル・エキシビジョンでは、犠牲者一人一人の人生を通じ、911を理解してもらおうと壁一面に犠牲者全員の顔写真が展示されています。
タッチパネネルを操作すると、犠牲者の詳細な情報や遺族による紹介を聞くことができます。
博物館へ行く際は、事前にウェブサイトからチケットを購入しておけば、並ばずスムーズです。
入場料は、大人24ドル。朝9時半から夕方4時半までの間で日時を選択し、クレジットカードで購入することができます。
館内では、日本語に対応した音声ガイドを6ドルで借りることもできますが、スマートフォンやタブレットをお持ちの場合は、同じ内容を聞くことができる無料のアプリがありますので、事前にインストールしておくことをオススメします。英語が得意な方は、ぜひ英語でどうぞ。ロバート・デニーロが解説してくれます。
大きな鉄骨から小さな遺品まで約1万点が展示されているため、時間はいくらあっても足りませんが、平均見学時間は2時間、私は音声ガイドを聞きながら見てまわるのに3時間かかりました。
ニューヨークを訪れたときに、お時間に余裕がある場合は、ぜひ「911メモリアルミュージアム」を訪れてみてください。
時間があまりない場合は、メモリアルプラザだけを見るだけでも、きっと何か胸に残ると思います。
私も、滝のようなモニュメント「メモリアルポンド」を取り囲むように刻まれた犠牲者の名前を見ると、無念だったろうな、やりたいことがまだまだいっぱいあっただろうな・・・と、いつも胸が痛みます。
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「スリーピー・ホロウ」に追い付ける?「Gotham」「Red Band Society」
7月20日は、FOXが下記の新作を紹介しました。
ドラマ
「Gotham」
「Red Band Society」
「Gracepoint」
この日の目玉は、「スリーピー・ホロウ」のパネルインタビュー。もう、制作が始まって1カ月余りになりますが、制作陣5人とキャスト3人がLAに駆けつけました。シーズン2について、アビー(ニコール・ベハーリー)とイカボッド(トム・マイソン)の絆を恋心に変える予定は?イカボッドの「異文化体験」発言は今後も楽しめるのか?などの核心に触れる質問が次々と出ました。
ベハーリー(右)は、「長年、疑心暗鬼で生きてきたアビーにとって、イカボッドは心を許せる貴重な存在。家族みたいな...」と二人の関係を説明。一方、マイソンは、「世の終わりに、好きも嫌いもないよ!」と笑わせてくれた。でも、こんな仲睦まじい写真を見ると、ついつい番組の中でもくっつけたくなってしまう。 WENN.com
【動画】「スリーピー・ホロウ」トレーラー
6月にハリウッド・フォーエバー墓地で行われたエミー賞根回しイベントに参加したものの、ファンの集いに変身してしまったことは、6月18日付けの「『スリーピー・ホロウ』ファンの集いに早変わり」に綴りました。この日も、評論家に囲まれて、トム・マイソンにはなかなか近付けません。
でも、諦められません。今晩のパーティーに、必ずしも現れるという保証がないので、今しかないのです!広報が連れ去ろうとしたところを見計って、6月の発言について質問してみました。「イカボッドを『人を見下す学者肌』だと言ってましたが、知識をひけらかす人間は鼻持ちならぬ輩が普通。イカボッドからは、一切驕りを感じないのは何故?」と尋ねたところ、途中何度も茶々が入ったにも関わらず、最後まで真摯に答えてくれました。「礼儀作法を弁えた人間は、知識をひけらかさないよ」と、流石英国人の答えです。ごもっとも!私の周辺に出没する鼻持ちならぬ輩は、礼儀作法を教わっていないからなんですね〜〜。
マイソンから聞き出した私的な情報は....1)ウィルミントンの海辺に住んでいて、独立記念日には両親と一緒に花火を楽しんだこと、2)米国南部名産のバーボンやプルドポーク(手で裂けるほど、柔らかく焼き込んだ豚の肩ロース料理)を満喫していること、3)今年に入ってやっと免許をとって、ミニクーペで町を乗り回していること。但し、ベハーリーが「トムの運転は危なっかしくて、怖い怖い!」と、パーティー席上でこっそり教えてくれた。 WENN.com
夕方、パーティー行きのバスに向っていた私とすれ違った際、「トムに声をかけてくれて、ありがとうございました」と言う女性が。名札から「スリーピー・ホロウ」の東海岸の広報担当者だと判明!番組の共演者や無名のタレントにインタビューして、広報から大いに感謝された経験はありますが、マイソンは今一番ホットな番組の看板俳優です。近寄るだけでも良いという人がわんさといるのに、真摯な感謝の意に開いた口が塞がらず、辛うじて「とんでもない!こちらこそ、光栄の至りです」と言葉を返しました。こんな謙虚な広報がまだ存在しているとは....久々の感激の一瞬でした。
9月9日に発表された、TCAの今秋の期待の新作、期待のドラマ部門いずれも1位だった「Gotham」は、ゴッサムシティーでバットマンが誕生する経緯を、ジェームズ・ゴードン刑事(ベン・マッケンジー)の視点から描く、今秋のFOXのイチ押しドラマです。ワーナー撮影所の試写室で観た同作は、お馴染みのキャットウーマン、ペンギン、ジョーカー、リドラー、ミスター・フリーズ、ポイズン・アイビー等の若かりし頃を目にできる楽しい作品です。
ゴードン刑事役のマッケンジーは、「『Southland』の警官役が今回の準備だったような気がする」と述べた。 WENN.com
【動画】「Gotham」トレーラー
「Red Band Society」は、小児科病棟を出たり入ったりを繰り返す十代の子供達の友情を描くブラック・ドラメディーです。医師アンドリューにデイヴ・アナブル、口やかましいが、心優しい看護婦ジャクソンにオクタヴィア・スペンサーの二人を核に、シーズン1で活躍する6人の患者の群像劇。お涙頂戴は間違いなく、観たいような、観たくない様な....
「Red Band Society」ジョーディ役ノーラン・ソティーリョは、キューバ+イギリス+ドイツの混血。ジョーディは、ソティーリョの「地」なのか?繊細な青年という印象を受けた。 WENN.com
「Red Band Society」レオ役チャーリー・ロウは、この役のためにスキンヘッドにした。まだ慣れないらしく、帽子を被って登場したが、お似合いだと褒めると、脱帽してにんまりする純情な一面を見せた。この若さでスキンヘッドは辛いに違いない。 WENN.com
【動画】「Red Band Society」トレーラー
午後7時から、サンセット大通りにあるソーホー・ハウスという会員制クラブでパーティーが開催されました。残念ながら、会場内では写真撮影が許可されず、何度も悔しい思いをしましたが、屋上階から見渡すLAの黄昏時は最高!です。スターにうっとりすべきか、夜景に見入るべきか.....何と言う、贅沢な悩み!
目当てのタレントやプロデューサーにインタビューして、帰途に着こうと、出口に向ったところ、インタビューを受けているマイソンを見かけました。通り過ぎようとしたところ、「声をかけてくれてありがとう」とお礼を言われてしまいました。本当に英国人って、礼儀正しいんですね?真夏の夜の夢のような一日でした。
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80年代を堪能「ザ・アメリカンズ」と骨気の行方
911関連の話題が続いたので、ちょっと閑話休題。
ツイッターでいろいろな感想をいただけて、とても嬉しかったです。私としても色々考えるきっかけをいただきました。ありがとうございました!
今度「911トリビュートセンター」についても書きますね。
■80年代を堪能「ザ・アメリカンズ」
さて、ニューヨークに引っ越してからよく見ているドラマの一つが「ザ・アメリカンズ(原題) / The Americans」です。
このドラマは、80年代を舞台に、アメリカ市民のふりをして潜伏するスパイを描いた物語。
マシュー・リース Andrew Evans / PR Photos
「ブラザーズ&シスターズ」で次男のケヴィン・ウォーカー役を演じたマシュー・リース、J.J.エイブラムスの出世作「フェリシティの青春」のフェリシティ役で知られるケリー・ラッセルが、夫婦役でタッグを組んでいます。
ケリー・ラッセル Marco Sagliocco / PRPhotos
郊外に暮らすごく普通の夫婦が、実はソ連スパイで、任務のため次々とターゲットを暗殺していく・・・そんなストーリーなので、とにかく出演者が次々に殺されていきます。夫婦喧嘩のシーンでも、殺し合いに発展しないかハラハラしてしまいます(笑)
「ブラザーズ&シスターズ」ではゲイの役ということもあって繊細な優男という印象だったマシューが、このドラマでは真逆のタフガイを完璧に演じています。あまりの変わりっぷりに驚きましたが、イカツイ役もはまっています。演技に幅のある俳優さんですね。
このドラマのもう一つの見どころは、衣装やセットなど懐かしの80年代を思い出せるところ。
まだローライズジーンズなんて誰も履いていなかった時代。ケリーが履いているのGUESSのジーパン・・・流行りましたが・・・お腹がすっぽり隠れる当時のデザインは今見るとダサいなぁ。しかも、トップスはピッタリしすぎてレオタード風。出演者の衣装がこんなにダサいドラマなんて、イマドキあり得ないレベルですよ。
日本での放映は未定ですが、ご覧になるときは、ぜひ衣装にも注目してください。
ちなみに、夫婦役を演じているマシューとケリーには熱愛説がささやかれています♪
ケリーは結婚して7年になる建設業者のシェーン・ディアリーと昨年12月に別居を発表。
今年1月には一緒にインテリアショップで買い物をする姿が目撃されています。
そして、春には手をつなぎながら観劇デートを楽しんでいたそうです。
2人の恋の行方は・・・気になりますね。
■またも激痛だった…骨気again!
ところで、以前、韓国生まれの小顔矯正「骨気」に通い始めたと書きましたが、その後、なんだか顔が小さくなった気がします。
しかも、毎回、顔だけでなく上半身のマッサージも40分くらいしてくれるので、担当編集の週も肩こりが良くなってきました!これは私にとって本当に画期的なことなんです。
10代の後半から今まで、人生で肩がこっていないことなんかない!っていうくらいガチガチ、ゴチゴチだった首、肩、背中が…あまり痛くないなんて♪感涙ものですよ。
テレビの編集をしていると、ずっと一日パソコンの画面を見つめている…なんていう日が一週間近く続きますから!肩こりは職業病くらいに諦めていたんです。はぁ、だいぶ楽になってよかった!
3回目に行ったときは、小さい掃除機みたいなバキュームマシンで顔をシュポシュポ吸ってくれました。
口元の肉が吸われ、ひっぱられてドナルドみたいな口に・・・
てっきり毛穴の汚れでも取ってくれているのかと思ったら、違って、血行を良くして肌のハリと潤いを生み出すものだそう…すごいですね。
私はあまりエステとかに行った経験がないので、色々あるんだな!と感心の連続。
そして、肝心の骨気は…予想通り激痛!
顔をギュウギュウ、これでもかってくらい押されました。顔の骨をこんなに押される機会は、そうそうないんでは!?
寝転がったまま写真を撮ると、毎回、二重あごの朝青龍みたいになりますね…
普通にしていると二重あごではないけど、顔周りがもっとすっきりしたら良いな!
このまま通い続けようと思いますw
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異色作「Black-ish」が予言する人種差別のない米国
今秋、ABCにお目見えする「Black-ish」は、ビバリーヒルズの一角に豪邸を構えるジョンソン家三世代の異色コメディーです。家長ドレ(アンソニー・アンダーソン)は、LAの広告代理店の上級副社長に昇進したばかり、出世街道をまっしぐらに走っています。しかし、ドレはUrban Departmentという新部門命名にこだわり、昇進を手放しでは喜べません。嘗て、白人の中流層が郊外に移り住んだ後、都会のドーナツ化現象を埋めたのが低所得の有色人種で、大都会の人口過密地帯をurbanと総称します。従って、代理店で初めてアフリカ系重役が管理する部門にドレが育った環境を示唆する言葉を使ったことを、身の程を知れ!と言われたように感じ、人種差別と受け取ったのです。
黒人文化や伝統にしがみつくジョンソン家の家長ドレを演じるアンダーソン。当時12歳だった息子が「黒人を自覚できない」と告白したことに端を発するコメディーで、「息子の’黒人体験’とボク自身の生い立ちに雲泥の差があることを説明したら、『解った。誕生日は、バル・ミツヴァーにしてね!』と来たんだ」とネタの出所を披露した。 WENN.com
【動画】「Black-ish」トレーラー
麻酔医として活躍する妻レインボー(トレシー・エリス・ロス)は、白人と黒人のハーフ。見た目は黒人ですが、生い立ちも経験もドレとは異なり、夫が人種差別の壁を打ち破る先駆者であることが自慢です。両親より遥かに豊かな環境で、我がまま一杯に育った4人の子供は、昇進=昇給=欲しいものがもっともっと手に入る!と喜び、ご先祖様の苦難を聞かされていないからか、白人社会に溶け込み過ぎたためか、父親の憤りが全く理解できません。
レインボー役エリス・ロスは、ブラックミュージック界の大御所ダイアナ・ロスとロバート・エリス・シルバーシュタインの二女。「初めてのハーフ役は地で行ける!」と大はしゃぎだが、本作に関わって「人種を意識したのは大学以来よ」と告白した。ハーフ本人は黒人だと信じていても、肌の色が薄ければ逆差別され、黒人社会からも、白人社会からもつまはじきにされる。 WENN.com
15歳の長女ゾーイ(ヤラ・シャヒディ)は、インスタグラムのフォロワー10万人が自慢の典型的な現代っ子。長男アンドレ・ジュニア(マーカス・スクリブナー)は、アンディー(黒人の名前らしくない)と呼んで欲しい、13歳の誕生日には同級生のようなユダヤ教徒の成人式バル・ミツヴァーを豪勢に開催して欲しい等と要求が絶えません。アンドレ・ジュニアが選んだ陸上ホッケーに猛反対するドレは、バスケットボールに執着するのは、自分の好みを押し付けているのか?それとも、「黒人らしい」スポーツ=バスケという固定観念に捕われているため?と、息子に’期待’する気持ちを分析するようになります。
ドレの実父パップス(ローレンス・フィッシュバーン)は、競馬で余生を楽しんではいますが、黒人差別撤廃運動世代なので、何の遠慮も躊躇もなく差別用語を口にする、気難しい頑固親爺です。
ジョンソン家初代のパップスを演じるのは、「マトリックス」のモーフィアスで名を馳せたフィッシュバーンだ。本作の制作に関わり、同時にゲスト出演している。 WENN.com
「黒人らしい」とは、どういう意味なのか?何をもって黒人と定義するのか?と考えていく内、これは黒人に限ったことではなく、移民で成り立って来た米国では、普遍的な課題であることに気が付きました。更に、歴史を語り継ぐこと、ある民族のルーツを遡ることは、本当に必要なのだろうか?とまで考えてしまいました。これほど深く考えさせられるコメディーは珍しいので、’異色作’として注目しています。
米国に住むようになって、日本人=卑怯者という米国人の固定観念が、真珠湾攻撃に由来していると悟りました。真珠湾で攻撃を受けた軍人やその家族、友人などが、この世に存在しなくなれば、固定観念は自然消滅するのでしょうか?それとも、文献や映像などで永久に語り継がれて行き、日本人への偏見を拭い去ることは不可能なのでしょうか?どうか、前者でありますように....嘗て日本が米国と戦争したことを知らない若者が増えているではありませんか?
米国初の黒人大統領が就任したのは、2009年1月。以降、これまでとは異種の差別/偏見が生まれ、法律上の平等とは裏腹にヘイト・クライム(憎悪犯罪)が後を絶ちません。本作のクリエイターは、「人種よりも社会経済階級のギャップの方が大きい」と語りました。黒人大統領の任期が残り2年となった今だからこそ、「人種のるつぼ」から「人種のサラダ」を経て、今米国はどんな国に移行しつつあるのか?を考察する時期なのかも知れません。
とは言え、一見しただけでは人種が解らない所謂’混血’が増えました。例えば、「プリズン・ブレイク」で一世を風靡したウェントワース・ミラーは、ジャマイカ+イギリス+ドイツ系ユダヤ+黒人+ロシア+フランス+オランダ+シリア+レバノンの血が混ざった、神秘的な性格俳優です。「ハイスクール・ミュージカル」でデビューしたヴァネッサ・ハジェンズは、アイルランド+アメリカ・インディアン+フィリピン+中国+スペインの混血です。そして、今後このような混血は増え続け、○○系アメリカ人と一言で分類することが不可能どころか、無意味になるに違いありません。
髪を見ると黒人の血が入っていることは確かなミラー(左)、最近、デビュー当時の可憐さがすっかり失せてしまったが、初対面のハジェンズは、「一体、何系なんだろう?」と見入ってしまうほど美しかった。 WENN.com
数カ国の料理や食材を融合させて、これまで存在しなかった料理を創作する動きフュージョン・キュイジーヌをご存知でしょうか?ファッションや音楽業界で旋風を巻き起こした動きが料理界でもトレンドになっているように、「Black-ish」は異文化融合が進み、まだ誰も見たことのない新しい米国が生まれつつあることを予告する番組かも知れません。但し、その使命が視聴率に繋がるかどうかは、別問題ですが....
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ロマコメの主役にジョン・チョウ!「Selfie」は特記の価値あり
前回は黒人文化を通じて、米国社会を描く「Black-ish」をご紹介しましたが、9月30日開始の「Selfie」は、主役がジョン・チョウだからこそ、特記の価値があります。デジタル時代の男女関係の機微を面白おかしく描く、時を得たロマコメは「マイ・フェア・レディー」21世紀版と言えます。
イライザ・ドゥーリー(カレン・ギラン)は、フォロワー26万人余りのソーシャルメディア界のスーパースター。醜いアヒルの子が、努力の結果スターの座にのし上がりましたが、人間としては品格も常識もない、浅はかを絵に描いたような現代っ子です。つき合い始めた彼氏が既婚者と知り、所構わず演じた失態が、会社の同僚の手で、一気にネット上拡散されてしまったから大変!地に堕ちた天使に救いの手をさし伸べてくれるファンがいると確信していたイライザですが、結局、フォロワーもファンもバーチャルでしかない上、隙あらば陥れてやろうと待ち構えていたのだと気付きます。バーチャル世界でスターダムを満喫していたイライザには、現実社会で普通の生活をする知恵も能力も備わっていません。
ソーシャルメディア界のスーパースター、イライザを演じるギラン。米国英語はテレビを観て覚えたが、「デジタル/ソーシャルメディア語は、聞いたこともない言葉だらけ!毎日が勉強よ」と明かした。 WENN.com
イライザが、イメチェンに無理矢理師事したのは、職場のマーケティングの天才ヘンリー(ジョン・チョウ)です。会社の製品のイメージ挽回キャンペーンで大成功を収めたヘンリーですが、’デジタルの申し子’のイメチェンなど、無理!無駄!と拒否しつつも、何故かイライザ旋風に巻き込まれて行きます。
ヘンリー役を演じるチョウ。ツイッター等で時代の流れには乗っているものの、「何もかもリアルタイムは、疲れる」とヘンリーの観点に賛同。更に、作家ジョナサン・フランゼンの言葉を引用して、ソーシャルメディアの狂気の沙汰を指摘した。 WENN.com
しかし、'マーケティングの天才'ヘンリー自身も完璧とは言えません。杓子定規な仕事の鬼ヘンリーも決して社交的とは言えず、とかく籠りがち。オタク性を察した上司の策略は、女性同伴を条件に娘の結婚式に引っぱり出すことでした。出席を強要されたヘンリーが思い付いたのは、社交術の訓練と称して、イライザに化粧、髪型、服装まで事細かに指示して、披露宴に連れて行ける清楚な女性に仕立て上げることでした。しかし、付け焼き刃は即座に剥げて....デジタル依存症イライザはともすれば、バーチャル界に逃げ込む悪い癖があります。
【動画】「Selfie」トレーラー
クリエイターのエミリー・キャプネックは「携帯やタブレット等テクノロジーが男女関係にどのような影響を与えているかを描きたいと思った」と明かしました。更に、デジタル時代のロマコメを創作している過程で、淑女教育や師弟関係という切り口は「21世紀の『マイ・フェア・レディー』だと気付いた」と言います。
スコットランド人女優ギランはお国言葉を使わず、米国英語でイライザ役に挑戦していますが、「カレンのスコットランド語って、何となく嘘っぽいし、ムラがあるのよ」とコメントするキャプラン。「それにスコットランド人が同僚から村八分にされたら、人種差別になってしまって、全然違う話になるでしょ?」とも説明しました。
特記すべきは、韓国系アメリカ人俳優チョウが、ヘンリー役に抜擢されたことです。家族コメディーの主役にアジア系が配役された前例はありますが、ロマコメの主役は前代未聞!なのです。
ギラン(左)とチョウ。チョウは「ドラマに出ているとコメディーに、コメディー登板が決まったら、ドラマに出たくなる、分裂症的性格なんだ」と笑うが、特にロマコメの男性役に起用されたことに関してのコメントはない。そこが一番大切なポイントなのに! WENN.com
「キャラの進化が本作のテーマ」とキャプランは言いますが、よくよく考えてみると、キャラの設定にかなり矛盾があります。自己中で中味ゼロのナルシストに、製薬会社の営業(MR職ではないかと思います)など務まるのでしょうか?社交性のないマーケティングの天才など、あり得るのでしょうか?ソーシャルメディアの功罪は、ヘンリーが痛い所を突いていて、’デジタル移民’世代には納得が行き、大いに笑えますが、キャラの設定には大いに難あり!です。
ロマコメの主役に初めてアジア系俳優が起用されたことが、進歩なのです。但し、「Selfie」が何シーズンも続くためには、キャラの矛盾やネタ切れを早急に解決する必要があると分析しました。
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やっぱりディズニーはすごい!「ワンス・アポン・ア・タイム」に「アナと雪の女王」のエルサ登場
「オータム・イン・ニューヨーク」という映画タイトルにもあるように、ニューヨークのベストシーズンは今!
夕方になると、空がピンクに染まり、夢でも見ているんじゃないかという気分に…
そして秋の海外ドラマシーズンがスタートしました!
私が大好きな「グレイズ・アナトミー」や「BONES」の新シーズンも続々スタートし、テレビやHuluで見ています。
アメリカのHuluでは、新作も放送後すぐに見ることができるんです。素晴らしい♪
日本のHuluは昔の作品が中心だったので、これは嬉しいですね。
ただ、問題点もありまして…
テレビで見るのと同じように、1話の中で4回も5回もCMが流れます。
月に$7.99払っているのに、途中で何度も強制的にCMを見なくてはいけないなんて、ちょっと不便です。
しかも、巻き戻して少し前から見たいときも、もう一度、CMを見なくてはいけないので、不便というか、ちょっと苦痛。
日本のHuluはCMがないため、すごくストレスフリーでした。
ただ、Huluの日本での事業が日本テレビに売却されたので、現在は、もしかしたら私が日本で見ていたころとは、事情が少し違っているかもしれませんが…。
民放テレビはタダで見ることができるけど、CMを見なくてはいけない。でも、お金を払うなら、CMはできればあまり見たくないなーと思う人も多いのではないでしょうか?
さてさて、昨日はHuluでの放送が待ちきれずに、テレビをつけてドラマを見ました!何を見たかって?
ずばり「ワンス・アポン・ア・タイム」です。
日本でもNHK BSプレミアムで放送されていますね!ちょうどシーズン2も始まったので、続きを楽しみにしている方も多いかもしれません。
■ワンス・アポン・ア・タイム
「ワンス・アポン・ア・タイム」は、白雪姫、ピノキオ、赤ずきん、ヘンゼルとグレーテル…といったおとぎの世界の住人たちが、ある「魔法の呪い」によって運命をねじまげられて、昔の記憶をなくし、現代の町「ストーリーブルック」でひっそりと暮らしているという設定のドラマ。
エマ・スワン(「Dr.HOUSE」のアリソン役でもお馴染みのジェニファー・モリソン)が、10年前に里子に出した息子のヘンリー(ジャレッド・S・ギルモア)に連れられ、この街を訪れると、止まっていた時間が動き始めて…という物語。
ジェニファー・モリソンJonathan Shensa / PR Photos
製作総指揮を務めるアダム・ホロウィッツが「誰もが知っているキャラクターのこれまで探られることがなかった面を描くというのが本作の狙い。基本的に、既存のおとぎ話をそのまま語り直すというわけではない」と語る通り、一癖も二癖もあるストーリーになっています。
注)ここからはネタバレになります。
アメリカではシーズン4がスタートし、日本でも大人気のディズニー映画「アナと雪の女王」のキャラクラー・エルサが登場しました。
えっ!?こんなに早く!!という気もしますが、放送しているのはウォルト・ディズニー・カンパニー傘下の放送局ABC。他局では不可能な夢のコラボレーションが実現するのも、権利関係をクリアにできてこそ!
ストーリーでは、アニメのイメージを良い意味で壊しつつ、衣装やセットなどでは絶対に期待を裏切らない豪華な仕掛けが用意されています。
エルサを演じているのは、人気海外ドラマ「FRINGE/フリンジ」で、オリビア(アナ・トーヴ) とピーター(ジョシュア・ジャクソン)の娘・ヘンリエッタを演じたジョージナ・ヘイグ(29)。
アニメが実写になるとイメージが少し違って…なんてこともありますが…
みなさん、どうでしょうか?
「ワンス・アポン・ア・タイム」では、今回は「白雪姫」がモチーフとか、「アナと雪の女王」がモチーフとかっていうことではなく、さまざまなおとぎ話が混在して登場します。それぞれのキャラクターが、それぞれの物語を生きているのに、お互いに密接な関わりを持っているのが、面白いところ。毎回、ほぉほぉ、なるほど…と、唸っています。
ネタバレになるので、あまり書けませんが、今回はディズニー映画「美女と野獣」も…
私が子どもの頃に童話を読んだときは、大体が「こうしてお姫様と王子様は結婚し、幸せにくらしましたとさ」とかで終わっていましたが、「ワンス・アポン・ア・タイム」では、人生そんな楽なもんじゃねぇ!とばかりに、ありとあらゆる波乱が待ち受けています。
うーん。続きが楽しみです。
■前より痛くなくなってきた骨気
そして、今週も韓国生まれの骨格矯正「骨気(コルギ)」に行ってきましたよ。
今回「薬手名家」では、温めたストーンと冷やしたストーンを交互に当てて、顔のコンディションを整えてくれました。
その後、またギューギュー、こねこね。
これまで激痛だった骨気マッサージですが、ここにきて変化が…
なんと痛くなくなってきたのです!!なーぜー??
オーナーのチェン・キュー・チョイさんによると、肩や首の筋肉が緊張し続けていたために、これまで顔の骨が外側に外側に引っ張られて、顔の骨格が巨大化していたとのこと…恐ろしいですねw
矢印の方向に引っ張られていたそう これは骨気を始める前の写真
それが4回通って、骨気で顔の骨が元の位置に戻ってきたから、あまり痛くなくなったのだそう。
ほぉほぉ…
次回は写真を撮って、施術前と比べてみようと思います。
また骨気の話?と言われそうですが…ハマっているので、記録のためにも、また書きますよ。
これから、どこまで顔が小さくなるのか楽しみです(笑)
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今秋の異色作「Jane the Virgin」が受ける理由
TCAでは、昨年からプレスツアー後に、期待の新ドラマや新コメディーを会員が投票し、公開するようになりました。9月17日のブログに書いたように、今秋のドラマ、新作共「Gotham」が1位の座を占めましたが、蓋を開けて見ると、FOXが期待したほどの視聴率は獲得できませんでした。
7月18日に配られた番宣プロモ品は、ジェーンが蓋に印刷された缶入りキャンドル。ジェーンが手にしているのが、妊娠検査スティック!とは、大いに笑える。
TCA会員が選んだ昨年のニューフェースは「スリーピー・ホロウ」のトム・マイソンでしたが、今年は大多数の会員が、異色作「Jane the Virgin」のジーナ・ロドリゲスを選びました。プレミアは10月3日ですが、9月22日にCW局が3話追加制作を発表するという鼻息の荒さです。前評判が良かったから気を良くしての決定だとは思いますが、CWは視聴率とは無縁の世界で放送しているような、説明のつかない決断をする局なので、当然と言えば当然ですが....果たして、吉と出るか、凶と出るかと言う所でしょうか?
「ジェーン役を待っていた!」と熱く語るロドリゲスは、ユダヤ+プエルトリコのハーフ。「有色人種を代表して、この人種はこの職業/役所という固定観念を破り、少女達に夢と希望を与えたい」と抱負を述べて、株が上がった。「アグリー・ベティー」のアメリカ・フェレーラを彷彿させるが、ロドリゲスの庶民的な人柄は吸引力抜群。 WENN.com
「Jane the Virgin」は、一言で説明するなら「アグリー・ベティ」と「ギルモア・ガールズ」を掛け合わせたような、ベネズエラのテレノベラ「Juana la Virgen」米国版です。マイアミを舞台に働き者で信心深い、ラテン系三世23歳のジェーン(ロドリゲス)の生き方を描きます。
「アグリー・ベティ」と同様、「あり得ない!」が次々と身に降り掛かり、人生経験の浅いジェーンが障害に如何に反応し、悩み、対処するかが描かれます。ジェーンの「あり得ない!」の発端は、結婚するまでは純潔を守り抜くと祖母アルバ(イヴォンヌ・コル)に誓い、彼氏マイケル(ブレット・ダイヤー)も了解していたのに、産婦人科の定期検診で人工授精されて、バージン/未婚の母になってしまったことです。更に、嘗てジェーンが恋い焦がれていたホテル王の御曹司ラファエル(ジャスティン・バルドーニ)が’一粒種’を儲ける最後の頼みの綱だったと聞いてしまったから、心が揺らぎます。
ダイヤー(左)が演じるマイケルは刑事だが、暗い過去が.....。一方、バルドーニ演じるラファエルは、ジェーンも嘗て熱を上げた元遊び人で、強欲なペトラが裏で糸を引いている。 WENN.com
祖母は聖母マリアのような無原罪懐胎だと大喜びし、母ジオマラ(アンドレア・ナヴェド)は16歳で生んだジェーンに、未婚の母のイバラの道体験を語りますが、最終的にはジェーンに選択肢を示すことが義務だと信じています。「ギルモア・ガールズ」の友達親娘要素です。「あり得ない!」発覚前にマイケルがプロポーズしましたが、ラファエルの子供がお腹にいることが二人の門出を阻みます。果たして、ジェーンの決断は如何に?
【動画】「Jane the Virgin」トレーラー
「何じゃこりゃ!?」としか表現しようのないパイロットですが、クリエイターのジェニー・スナイダー・アーマンは「テレノベラへの恋文よ!」と説明します。嫉妬、疑惑が渦巻くドロドロさ、欲望ギラギラ、怒りバチバチ、吹き出しそうになる程大袈裟な身振り、手振り、口振りがテレノベラの世界ですが、米視聴者に嫌われないよう、かなり水増しされています。それでも、パイロットを観て「大丈夫かな?」と思ったのは、私だけではありません。
ところが、7月18日本作のパネルインタビューで、インディー系映画出身のロドリゲスがLifetime局の「Devious Maids」(マーク・チェリー、エヴァ・ロンゴリア制作)をパスして、ジェーン役を選んだのは、独立独歩の逞しいジェーンに惚れ込む前の事情や信条を熱く語って、評論家の心を鷲掴みにしたのです。
「サンダンスの後、ABC局お抱え俳優の契約を結んだら、『Devious Maids』のメイド役しかなくて、ラテン系の女優がもらえる役所には限界があるな〜って....アメリカ人が書くストーリーに登場するラテン系の役って、決まり切ってるじゃない?シカゴの英語社会で育った私は、お決まりのラテン系アメリカ人の役に抵抗を感じるの。悪事を働いて生きているんじゃないから、『Devious Maids』の役が悪いって言ってる訳じゃないのよ。私の家族にも、お手伝いさんをして一家を支えてきた人間は大勢いるわ。だけど、その固定観念を破って、次の世代に、違う職業、生き方を映像で示すのが私の仕事だと思うの。哀しいことだけど、未だにラテン系は、お手伝いさん、庭師、未婚の母の箱に分類されてるじゃない?」と、ハリウッドの現状を説明するロドリゲスでした。
因に、「Devious Maids」のビデオインタビューをした際、「FBI失踪者を追え」でデルガド捜査官を演じたロズリン・サンチェスに「FBI捜査官を演じた後、ビバリーヒルズの豪邸のお手伝いさん役ですか?」と私は尋ねてしまいました。「役は役だから」的、納得の行かない答えが返ってきた記憶があります。やはり、ラテン系にもハリウッドは厳しい世界なんだろうな....と思うと同時に、私が女優なら脇役でも良いから逞しい、前向きな女の役を敢えて選ぶな〜などと、勝手な憶測をしました。
その直後に、PBSのラテン系民族の米国浸透を記録したドキュメンタリーに出演したエイミー・ガルシアと話す機会があり、「Devious Maids」について尋ねてみました。「Trauma」で逞しい救急救命士を演じていたガルシアは、「私は敢えて強い女やキャリアウーマン役を選んできたから、今更メイドの役なんて、考えられないわ」と笑っていました。役を選ぶ信念と気力を感じました。
従来ハリウッドが求める主役像は、1)白人、2)サイズ0、3)若い女性と決まっていました。銀幕や画面に「同類」が見当たらない=有色人種が辿り着く職場がないと解釈して今に至ったロドリゲスは、「私が夢を叶えれば、希望をお裾分けすることができるわ。肌の色や文化は違っても、『ジーナと私は同類。他にも仲間はわんさといる!頑張らなくちゃ!』と少女達がついて来てくれたら儲け物!って思うの。だから、これまで女性を前進させる役しか演じなかったし、テレビの初仕事は、繰り返し語られてきたストーリーに加担する役じゃなくて、固定観念を打ち破る役じゃないとお手本になれないもの。『ほら、私の「同類」が医者、教師、脚本家、弁護士をやってる!私にだってできるわ!』って思ってもらわなきゃ!」と真摯に語りました。
「Jane the Virgin」のキャスト。左から、祖母アルバ役のコル、ジェーンの父親ロヘリオ役のハイメ・カミル、ロドリゲス、ダイヤー、バルドーニ、ペトラ役のヤエル・グロブグラス。 WENN.com
有色人種の十字軍の戦士ロドリゲス!頑張れ!と密かに応援している人は大勢いると思います。それが視聴率に繋がるかどうか?何しろ、裏番組が「ザ・ヴォイス」「スリーピー・ホロウ」と「Scorpion」なのです。ロドリゲスが「お手本」になりたいと願っている少女世代が、オンラインでも、DVRでも何でも良いから、観てくれますように。
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英国新星イケメンに目がハート!『マスケティアーズ 三銃士』
Steven Neaes © 2013 BBC
『SHERLOCK シャーロック』『ダウントン・アビー』と日本で勢いづく英国ドラマに、またひとつ見逃せない作品が加わりました。『マスケティアーズ 三銃士』がそれ。
え、三銃士?!なにしろ古典の名作だし、なんだか硬そうな歴史ドラマかな〜と思って試写を観たら、歴史的背景を押さえつつ新しい解釈で展開。人間ドラマからラブ、アクションまで見どころたっぷりでワクワク 楽しめました。
本国で今年1月にスタートしたばかりなのに第3話の放送後、早くもシーズン2の制作が決まったのも納得。
Steven Neaes © 2013 BBC
Steven Neaes © 2013 BBC
Steven Neaes © 2013 BBC
おまけに、主役ダルタニアンを演じるルーク・パスカリーノが野性的な超イケメンというのも嬉しい!第1話から上半身裸のサービスショットがあったのもナイスでした。(笑)
両親がイタリア出身ゆえ、ルークはイタリア男のフェロモンと英国男子のジェントル感をブレンドしたハイブリッド!ワイルドかつ微糖なところが魅力なのです。
Steven Neaes © 2013 BBC
実はルーク、映画『スノーピアサー』(2014年)で、すでに日本女子イケメン・ハンターから注目されていました。
氷河期を迎えた地球をひた走る列車「スノーピアサー」で貧困層のリーダーとなるジョン・ハート演じるギリアムをサポートするグレイ役で革命に身を投じ闘う姿がもう文句なくカッコよくて…!メイン・キャラでなかったにもかかわらず、彼は誰?と大話題になったのです。
ドラマ『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』でもチョイ役ながら美男オーラを放ち、10代のリアルを描いた青春ドラマ『Skins』ではオシャレな男前キャラで注目されていたルークをいきなり大抜擢したBBC局の英断はさすが!歴史アクションにいまいち食指が動かない女子を落とすツボをよーくわかってますよね~。
ポスト、カンバーバッチにいちばん近いのは「ルーク」に1票!
Hulu配信にて日本初上陸。2014年10月29日(水)より第1話を配信開始。2話以降は10月31日(金)より毎週金曜日1話ずつ配信。
Steven Neaes © 2013 BBC
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いつまでもザ・ロック様と呼んでしまう、ドウェイン・ジョンソン主演「ヘラクレス」
久々の更新です!(すみません)
ザ・ロック様こと、ドウェイン・ジョンソンの映画を、これまであまり見てこなかったのですが、ハマり役とも言うべき「ヘラクレス」(公開中)には、かなり心をつかまれました!
『ヘラクレス』
© 2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
10月24日(金)より全国ロードショー
公式サイト:http://www.hercules-movie.jp/
スタッフ・キャスト:
監督:ブレット・ラトナー(『XーMEN:ファイナル・ディシジョン』 『ラッシュアワー』シリーズ)
製作総指揮: ピーター・バーグ、サラ・オーブリー、ジェシー・バーガー
製作: ボー・フリン、ブレット・ラトナー
出演: ドウェイン・ジョンソン、イアン・マクシェーン、ルーファス・シーウェル、アクセル・ヘニー、イングリッド・ボルゾ・ベルダル、リース・リッチー、トビアス・ザンテルマン、ジョセフ・ファインズ、ピーター・ミュラン、ジョン・ハート、レベッカ・ファーガソン、イリーナ・シェイク
神々の王ゼウスと、人間の女の間に生まれたヘラクレス。
9つ頭の水蛇、巨大な牙の大猪、鋭い剣も跳ね返す獅子など、恐ろしい怪物と戦う「12の難業」を成し遂げたという伝説のヘラクレスの正体とは…!?
“神話最強の英雄伝説”を演じるロック様の肉体のすごいこと!!
この腕の筋!!
でも、顔がキュートなんですよね(´∇`)
なので、ムッキムッキが苦手な女子でも結構見やすいです。
戦闘シーンのスケールに目を見張りつつ、仲間との友情、戦いの秘策、ヘラクレスの抱える過去など、ストーリーにも見どころが満載。
「WHITE QUEEN」で、第71回ゴールデン・グローブ賞ミニシリーズ・TV映画部門 女優賞にノミネートされたレベッカ・ファーガソンや、ポルトガル代表の超イケメンサッカー選手、クリスティアーノ・ロナウドの恋人イリーナ・シェイクら女性陣も、強い印象を残しています。
「アメリカン・ホラー・ストーリー:精神科病棟」「CAMELOT~禁断の王城~」「フラッシュフォワード」など、TVシリーズでも大活躍のジョセフ・ファインズが曲者演技を見せているのも気になります。
中でも私のイチオシは、ヘラクレスの仲間で預言者のアムピアラオスを演じているイアン・マクシェーン。
最近では、「カムバック!」でもいい味を出していました!
イアン・マクシェーン(右)
女子向けサイトでは、なかなか紹介できない男くさ~い映画を、イケメンチェックしつつ、今後もここで紹介していきますね♪
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年を重ねてますますカッコいい!大好きなアクションスター大集合!「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」
大好きな「エクスペンダブルズ」シリーズ第3弾が、ついに公開です!
『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』
監督:パトリック・ヒューズ
出演:シルベスター・スタローン、ハリソン・フォード、メル・ギブソンジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ウェズリー・スナイプス、アントニオ・バンデラス、アーノルド・シュワルツェネッガー(ほかもスゴイ)
(C)EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved.
2014年11月1日、全国ロードショー
公式サイト:http://expendables-movie.jp/
最強の傭兵軍団“エクスペンダブルズ”を率いるバーニー(シルベスター・スタローン)に下されたCIAの作戦担当ドラマー(ハリソン・フォード)のミッション。
それは、かつて共にエクスペンダブルズを結成した仲間であり、現在は悪に染まった組織の大物ストーンバンクス(メル・ギブソン)の捕獲作戦だった…。
どんどん豪華になっていくキャスト!
今回は、これまでのメンバーに加え、なんとハリソン・フォードとメル・ギブソンまで!!
しかも、メル・ギブソンは悪役。
ジェイソン・ステイサムと一緒にいるのは、ウェズリー・スナイプス。服役したことをギャグにするなど、さすが大物です。
アントニオ・バンデラスは、いつもと違う感じの、おしゃべりな小物風として登場。面白いです♪
脚本を務めるスタローンがさすがだと思うのは、ただ大物をドーンと出すだけじゃなく、 ケラン・ラッツ ら若手を加えたり、最強女子戦力として総合格闘家ロンダ・ラウジーを登場させたりするところ。
まったく飽きさせません!
今回の私のイチオシは、「そりゃないぜ!? フレイジャー」(覚えてますか!? 続きが見たいよー)のケルシー・グラマー。
ナイスな役だったわ~。アクションはないけど(笑)。
私の子供の頃からのヒーローたちが大挙出演し、体を張ってアクションを繰り広げ、若手ともうまく(?)共演し、大満足のエンターテインメント・ムービーです!!
みんな年を取って、ますますカッコいい!!
第4弾は、一体どうする気なのか!? ますます楽しみです♪
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米軍施設のホテルで行われた「HOMELAND/ホームランド」シーズン4試写はしばしアメリカへトリップでした!
シーズン3がまさかまさかの展開で、新シーズンをジリジリしながら待っていたところ、FOXCRIME主催の試写を観ることができました。
しかも、その会場がアメリカ軍の施設であるニュー山王ホテル。広尾にある普通は絶対入れない場所でドラマの世界観を味わってもらおうという意図で設定されたのです。
やはり米軍絡みだけあって、まずセキュリティがハンパない。前もって氏名をエントリーした上で、運転免許証かパスポートを本人確認のため当日持参という御達しがあり、忘れた場合は入館不可能。国籍が日本、アメリカ以外の場合は別途手続きが必要という厳しさ。
パスポート持参の取材は、米ワーナースタジオにあの『フレンズ』の収録を観に行って以来で、入館チェックの間、ドキドキしてしまいました。
なかに入ると、正面玄関前に噴水があり、広々したロビーにはシャンデリアと一流ホテル並のゴージャスさ!写真を撮りたかったのですが、やはりNG。盗み撮りは逮捕されそうだったので諦めました、残念! ちょうどアジア系の母子がチェックインしていたのですが、軍人の夫の陣中見舞いでしょうか。きっと好立地だけど宿泊費は格安なんだろうな〜と羨ましくなりました。
会場のバンケットルームには軍服を着せたら似合いそうな白人と黒人のウェイターがいて、日本語で飲物をオーダーしたら、英語で返され、ここは日本のアメリカを実感。
さて、肝心のシーズン4ですが、2話まで観ましたが、これは新章のはじまりと言えそう。
( 以下、ネタバレあり)
ブロディの死を乗り越え、中東で支局長として指揮をとりながら、娘を育てるキャリー( クレア・デインズ)のもとに、パキスタン支局から情報が入り、テロリストに対する無人機による爆撃を実行。ところが、テロリストだけでなく市民を巻き込み多くの死傷者が出てしまい、現地でアメリカへの批判が高まります。キャリーは真相を追及するため奔走し、難しい決断を迫られることに…。
双極性障害を抱え、初めての育児に苦労しつつ、過激化するテロ組織と闘うキャリーに手に汗握りっぱなし!
さらに、シーズン4から新たに登場するパキスタン人大学生アーヤン役には、映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』の主演イケメン、スラージ・シャルマが参戦。
またしてものっけからショッキングな展開で、期待を裏切らないシーズンになりそうですっ‼︎
「HOMELAND/ホームランド」シーズン4 (FOXCRIME)
第1話字幕版放送予定
11月4日20:55〜
11月5日9:00〜
11月6日00:55〜
(c) 2014 Showtime Networks, Inc., a CBS Company. All rights reserved.
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海外ドラマスターを贅沢に無駄遣い!? 映画「サボタージュ」
海外ドラマファンは絶対に要チェックの映画「サボタージュ」(公開中)。
私は、昔からアーノルド・シュワルツェネッガーのファンなので、もちろん必見映画として見ましたが、本作には人気海外ドラマスターがドドーンと出演しているので、ドラマ好きにはもうたまりません!!
『サボタージュ』
11月7日(金)より TOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー
© 2013 DEA Productions, LLC All Rights Reserved.
http://www.sabotage-movie.jp/
DEA(麻薬取締局)最強の特殊部隊を率いるリーダー、ジョン・ウォートン(シュワルツェネッガー)は、アメリカの麻薬戦争において多大な功績を挙げてきた。
8人の部下を指揮し、麻薬カルテルのアジトへの奇襲作戦を実行したジョンは、敵の制圧に成功。
だがその後、一味の隠し金1000万ドルの札束が消え、ジョンの部下たちが1人ずつ何者かに惨殺されていく…。
今回は、これまでのシュワちゃんの出演作とは、ひと味もふた味も違います!
単純明快なストーリーと、ド派手なアクション(こちらは健在)だけで見せるのではなく、ひねりが効いたダークなサスペンス・アクションです。
「えっ、こんな展開に!?」「こ、こんな結末!?」と驚きつつ、「くーっ、渋い! 面白かった!!」となること請け合いです(突っ込みどころもありますが)。
結構、残酷な描写もありますが、イケメンが盛りだくさんなので、ぜひぜひ。
海軍出身のデヴィッド・エアーが監督を務めていることもあり、男っぽいハードな魅力が満載。
デヴィッド・エアーと言えば、リアルな映像で反響を呼んだ警官が主人公(ジェイク・ギレンホール)の「エンド・オブ・ウォッチ」や、ブラッド・ピット主演の戦争映画「フューリー」など、絶好調の監督。
彼の映画に出たい俳優たちは多そうです。
さてさて、贅沢に無駄遣い(笑)された海外ドラマスターたち(もちろん映画でも活躍中♪)は、
「トゥルーブラッド」のジョー・マンガニエロ
ジョー・マンガニエロ Andrew Evans / PR Photos
「LOST」「サイバー諜報員 ~インテリジェンス~」のジョシュ・ホロウェイ
ジョシュ・ホロウェイ Andrew Evans / PR Photos
「ザ・ユニット」のマックス・マーティーニ
「THE KILLING~闇に眠る美少女」のミレイユ・イーノス(イメージが180度違う!)
「LAW & ORDER: LA」のテレンス・ハワード
「ドールハウス」「ケース・センシティブ 静かなる殺人」のオリヴィア・ウィリアムズ
「OZ」「LOST」のハロルド・ペリノー
などなど。果たして、誰が生き残れるのでしょうか!?
☆「サボタージュ」のイケメンチェック☆
たくさんのイケメンが出ていても、やっぱりこの映画の一番のイケメンはシュワちゃんです。
物凄くカッコよく描いてくれた監督の手腕とも言えるかもしれませんが(´∇`)
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ニューヨークのハロウィンと骨気
ニューヨークでは、木々がすっかり紅葉して、通勤にはダウンジャケットがちょうど良いくらい。
寒さも増してきました。日本も寒いようですね!? 風邪などひいてませんか?
ブルックリンのプロスペクトパーク
先日はハロウィンということで、グリニッジビレッジで行われたパレードを仕事帰りに見てきました。
防護服の背中にはエボラの文字が…
今年、ダントツ人気だったのは日本同様にアナ雪ですが、パレードには、昨今のニュースを反映してエボラと書かれた防護服を着る人、なんか燃え上がっちゃってる人などなど、凝った衣装の人たちがたくさん。
メラメラ!燃えてますなw
私も仮装。猫の耳をつけていたら、スコティッシュフォールドのポムが目を丸くしていました!
飼い主どうした?猫? 僕より耳が大きいし…
結構、みんな激しい仮装をしていて、ビックリ。日本では可愛い系が多いと思うんですが、ニューヨークでは怖い系が主流でした。
そもそもハロウィンは、古代ケルト人の言い伝えで、10月31日の夜にあの世とこの世の境目がなくなり、死者の霊がこの世に戻ってくると信じられていたことに由来しています。
死者の霊がこの世に戻ってくるとき、悪霊も一緒についてくるといわれていたため、そこで悪霊たちから自分たちの身を守るため、仮装して目をくらませたり、悪霊たちより怖い格好をして追い払ったりしたのが始まりなんだそうです。
おばけやゾンビなどの怖い格好をする人が多いのも納得です。
ハロウィンシーズンになると、こうしたコスチュームを売る専門店が、街のあちこちに期間限定オープンします。
ハロウィン専門店の店内にはやたらと不気味なディスプレイが…いっぱい…
そんな臨時の店舗をたくさん作るほど儲かるの?なんて思っていましたが、ハロウィン前日には、なんと入るだけで長い行列ができる人気ぶり。
子供から大人まで、本気の仮装を楽しんでいました。
■顔が小さくなっていた骨気
さてさて、恒例になってきた私の骨気(コルギ)レポート。
薬手名家では、初めに写真を撮り、顔がちゃんと小さくなっているかどうかカルテを作成してくれます。
薬手名家のカルテ
写真を見ると、徐々に輪郭がシャープになってきているのがわかりますね。
最終的には石膏で型をとって比べてくれるみたいなので、それも楽しみです。
今回は左右差をなくすことを中心に骨気をしてもらいました。私は顔の右側のほうがエラが張っているので、そこを中心に…
それにしても、オーナーのチェン・キュー・チョイさんの力はすごい。この分厚い手をご覧ください!
ゴッドハンドの持ち主 チェン・キュー・チョイさん
手の厚みが私の倍くらいあります
この手で、今回もグイグイ押してもらいました。
薬手名家マンハッタン支店のお客さんは、韓国人が40%、日本人が30%、中国人が20%、そのほか10%がアジア人以外なんだそうです。
アメリカ人はもともと顔が小さい人も多いし、アンジェリーナ・ジョリーやオリビア・ワイルドのようにエラが張っていても。ものすごい美人がいるので、「小顔=美人」という概念がないようです。
リフトアップ効果のあるバキュームでシュポシュポやってもらって今回の施術は終了!
あまり痛くなくなってきたし、小顔が少し実感できてきたので、次回行くのが楽しみです。
あぁ、今回も長くなってしまったので、海外ドラマの話はまた次回。Huluを休会して、Netflixを始めたので、その話を書こうと思います。
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イライジャ・ウッド主演映画「ブラック・ハッカー」は斬新で刺激的!
イライジャ・ウッド。
彼が子供の頃から出演作を見ているからか、33歳にはとても見えない童顔だからか、どうしてもいまだに少年のイメージで見てしまいます。
目がすごくきれいだし。
「ロード・オブ・ザ・リング」の フロドのイメージも強いし。
そんなイライジャですが、彼が出ていると聞くと興味を引かれるのも事実。
新作「ブラック・ハッカー」は、なかなか刺激的な作品です!
『ブラック・ハッカー』
監督・脚本:ナチョ・ビガロンド
配給:東京テアトル 日活
宣伝協力:キネマ旬報社
協力:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2014年/スペイン、アメリカ/100分/16:9/5.1ch
字幕翻訳:風間綾平
原題:OPEN WINDOWS
公開:11月22日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷/ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国ロードショー
2014 © ATRESMEDIA CINE, APACHES ENTERTAINMENT, SAYAKA PRODUCTIONS, LA PANDA PRODUCTIONS
公式サイト http://blackhacker-movie.com/
世界的に人気沸騰中のスター女優ジル(サーシャ・グレイ)の新作映画のキャンペーンの一環として行われたブログ・コンテストで優勝したニック(イライジャ・ウッド)。
ジルと2人きりでのディナーの権利を獲得した彼は、ホテルの一室で待機中、ディナーは中止になったという残念な知らせを受け取る。
だが、代わりの特典として、ジルが滞在中の部屋を覗き見し、彼女の携帯を盗聴できる特殊なツールがニックのPCに送られてくる。
でも、この特典には想像を絶する罠が仕組まれていた…。
全編、PCのモニター上に開かれたウェブカメラの“ウィンドウ”を通して見せるという手法に驚きました。それで映画が成り立っているのがすごいです!
見たこともない映像、現代に起こりそうなストーリー、イライジャの熱演。
ぜひチェックしてみてください!
11月22日、公開です。
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